依存症 コミュニケーションを図るには
この動画の概要
家族向け講座:5回目(全8回)
今回は相手とのコミュニケーションを図るにはどのようにしたら良いのかを学んでいきます。
例えば、依存当事者がお酒を飲もうとしている時にいつ・どの様に伝えるのかなど、コミュニケーションを取るタイミングがあると思います。
相手との意思疎通を図るためには「伝える目的」を考えなければなりません。
・どうなっていたいのか?
・何を伝えるのか?
・どのように?
・いつ?
相手に伝えたい事がしっかりと伝わるよう動画の中で学んでいきます。
動画チャプター
0:42 「伝える目的を考える」
2:16 「何を目的にコミュニケーションをしているか考える」
3:56 「問題がある相手にいつ 伝えるのか?」
5:34 「どのタイミングが有効か」
6:50 「どう思っているのか感じているのか想像をする」
7:53 「4W2H」
9:30 「五感を使って場面をイメージする」
10:18 「タイミングが大事」
11:05 「まとめ」
コミュニケーションのタイミングと方法を理解する
こんにちは、皆さん。私はワンネス財団の心理カウンセラー、片桐です。
依存症という問題は、当事者だけでなく、その周囲の人々、特に家族にも大きな影響を及ぼします。
家族は当事者をサポートするために、どのようにコミュニケーションを取れば良いのか、どのように対応すれば良いのかを知ることが重要です。
今日は、そのためのガイドとして、依存症のご家族の方に向けた家族編第5回目ということで、これからどのようにコミュニケーションをしていくかということをお話しします。
しかし、その前に準備をしていただきたいところがあります。それについて今日はお話しします。
コミュニケーションの目的
コミュニケーションは、ただ言葉を交わすだけではありません。それぞれの言葉には、伝えたい意図や感情、目的が含まれています。その目的を明確にすることが、効果的なコミュニケーションの第一歩です。
コミュニケーションの方法
コミュニケーションは、言葉だけでなく、非言語的な要素も含みます。
そのため、何を伝えるか、どのように伝えるかを考える際には、言葉だけでなく、見た目や雰囲気からもメッセージが伝わることを意識することが重要です。
人間は言葉以上のメッセージを受け取る傾向があります。
特に、相手が幼少期のお子さんだった場合は、極端な捉え方をしてしまうことがよくあります。
コミュニケーションのタイミング
コミュニケーションにおいて、何を伝えるか、どのように伝えるかだけでなく、いつ伝えるか、どのタイミングで伝えるかも重要になってきます。
適切なタイミングで伝えることで、伝えたいことが伝わる可能性が高まります。
4W2Hを用いた場面の想像
コミュニケーションのタイミングを見つけるためには、具体的な場面を想像することが有効です。
そのために、4W2Hという方法を使ってみましょう。
4W2Hとは、「いつ」「どこで」「何を」「誰と」「どのように」「どれぐらい」の6つの要素を考える方法です。
まとめ
本日は、コミュニケーションの目的、方法、タイミングについてお話ししました。
何か伝えたいという場合は、セリフだけではなく、タイミングを考えて、そのタイミングが来た時に、セリフが伝えられる、しかも見た目や雰囲気でも整った状態で伝えられるということを注意して言葉を発していただけるといいと思います。
第1回 依存との関わり ~家族側の関わり方~(前半) | 依存との関わり ~家族側の関わり方~(後半)
第2回 セルフケアについて 1(前半) | セルフケアについて 1(後半)
第3回 セルフケアについて 2(前半) | セルフケアについて 2(後半)
第4回 家族を知る
第5回 依存との関わり「コミュニケーションのタイミングを知る」
第6回 最適なコミュニケーション
第7回 コミュニケーションガイドライン(前半) | コミュニケーションガイドライン(後半)
第8回 ルールを決める
出演者プロフィール
片桐 敦(かたぎり あつし)
一般財団法人ワンネスグループ 心理カウンセラー
学習塾での講師経験を経て、心理カウンセラーに。心理カウンセラー歴は18年。
クライアント向けのカウンセリング、心理学講座、また一般の方向けにアディクションカウンセラー講座などを担当。
心理療法(臨床心理)だけでなく、他の心理学の分野、脳科学など様々な方面から依存症回復支援のための具体的な方法論を初心者から、すでにプロで活躍している方にまで分かりやすく解説する指導が定評。
相談についてのお問い合わせ
・依存かもしれないとお困りの「ご本人」へ |ワンネス財団
・依存でお困りのご家族の方へ |ワンネス財団
・仕事のなかで「依存の問題を抱えている方」と関わられている皆さまへ |ワンネス財団