ギャンブル行動変容ステージ:維持期
この動画の概要
依存脱却のプロセス ギャンブル編(全5回):5回目
■行動変容ステージモデル
どのステージにいるかによってご家族・ご本人それぞれの働きかけが必要です。
ギャンブルを辞めるにあたり具体的な方法を取り始めている。
軌道にのっている状態の事を「維持期」といいます。
今回はその維持期について解説していきます。
0:55 維持期とは
2:30 不安の中にいた時期の経験談
4:20 穏やかさを感じ、視点は自身の生き方へ(過信は危険)
5:00 ご家族:ご自身の理想像を押し付けない
6:27 再発というリスク
8:20 再発した場合も、もう一度再認識する機会だと捉える
9:20 ご家族の方へ
ギャンブル依存症の脱却プロセス:維持期とは?
ギャンブル依存症の脱却プロセスには、いくつかのステージがあります。
その中でも「維持期」は、特に重要なステージ。
維持期とは、依存症からの脱却行動が6ヶ月以上続いている状態を指します。
この期間は、新しい生活様式を確立し、ギャンブルから離れるための行動を続けるための重要な時間です。
維持期の定義とその重要性
維持期とは、ギャンブル依存症からの脱却行動が6ヶ月以上続いている状態を指します。
この行動変容とは、ギャンブル依存から脱却していくための具体的な行動を取り始めたことを指します。
これが6ヶ月以上続いている状態を維持期と定義しています。
この期間は、新しい生活様式を確立し、ギャンブルから離れるための行動を続けるための重要な時間です。
維持期の経験とその意義
ギャンブル依存からの脱却を始めていくとき、最初は「自力ではなかなか辞め続けられなかった私がこれから先、辞め続けられるのだろうか?」という不安があります。
しかし、半年ぐらい経つと、ギャンブルという手段を脇に置いて、新しい生活様式が自分の中に入り込んでいくことで慣れていきます。
この経験は、自分自身が成長し、新しい生活様式を受け入れることができるという自信を与えてくれます。
再発のリスクと対策
維持期に入ると、自分自身がギャンブルから離れることができたという達成感を感じることができます。
しかし、この達成感が過信につながり、再発のリスクを高めることがあります。
再発を防ぐためには、自分自身が幸せに生きていくためにどのようなスキルを得たり、どのようなネットワークを得たりすることが大事なのか、という視点が必要です。
また、新しいライフスタイルへの移行が挙げられます。
ギャンブルを辞めて新しい生活様式に移行すると、新たなストレスが発生します。
そのストレスに対して、感情的な健康さを育んだり、新しい趣味を見つけたり、新しい幸せを育んだりする行動を続けていくことが大切です。
家族へのメッセージ
依存症からの脱却は、本人だけの問題ではありません。
家族の理解とサポートも非常に重要です。再発した場合、家族の方々は「裏切られた」「がっかりだ」「この人に辞め続ける能力がないんだ」と感じるかもしれません。
しかし、それは依存脱却のために必要な行動を取り入れていなかった結果であり、再発は恥ずかしいことではなく、再度学び直し、チャレンジしていくきっかけです。
家族の方々にも、依存行動をやめることだけでなく、その後の生活についても理解とサポートをお願いしたいと思います。
以上が、ギャンブル依存症の脱却プロセスにおける「維持期」についての詳細な解説です。
依存症からの脱却は一人で抱え込むものではありません。
ワンネス財団の相談ダイヤルは、依存症の専門スタッフに直接相談できる無料電話窓口です。
ご家族やご本人、支援者の方からのご相談を承っています。お気軽にご相談ください。
第1回 行動変容ステージモデル:無関心期
第2回 行動変容ステージモデル:関心期
第3回 行動変容ステージモデル:準備期
第4回 行動変容ステージモデル:行動期
第5回 行動変容ステージモデル:維持期
※ 行動変容ステージモデル概要はこちら
出演者プロフィール
三宅隆之(みやけたかゆき)
ワンネス財団共同代表
1974年長野県生。自身がギャンブル・アルコール依存に苦しんだ経験から、依存など様々な生きづらさからの回復・成長支援に取り組んでいる。ギャンブル依存等の問題に対応するための国際カウンセリング資格(IGCCB)を日本国内へ導入。
市民向けや学校向けのセミナーを全国各地で開催。大阪府・市ギャンブル等依存症対策研究会専門委員。
自身の可能性を信じることができなかったかつての自分の姿から、「可能性を閉じ込めず、可能性を信じ、自由に発揮できる世の中」をつくるため活動している。
・精神保健福祉士/国際問題ギャンブルカウンセラー
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