続けるにはログインが必要です

CAPTCHA


   
閉じる

ギャンブル行動変容ステージ:行動期

この動画の概要

依存脱却のプロセス ギャンブル編(全5回):4回目

■行動変容ステージモデル
回復の過程において、どのステージにいるかによって、そのステージに合うご家族・ご本人それぞれの働きかけが必要です。

ギャンブルを辞めるにあたり、具体的な方法を取り始めてはいるのだが、まだ不安定な状態、あともう一歩な状態を「行動期」といいます。

今回はその行動期について解説していきます。

0:40 復習:今までのステージについて
2:30 行動期とは
3:33 始まりは、自主的でも渋々でも良い
5:27 ご家族はご自身の不安とどう向き合うか
6:42 単発的に再発してしまうのは珍しいことではない
8:55 ”我慢”だけでは「生きづらさ」が残ってしまう
10:10 単にやめるのではなく心の状態を見て育むことが大切

ギャンブル依存症と行動変容ステージ:依存脱却への道のり

ギャンブル依存症は、個人だけでなくその家族や周囲の人々にも大きな影響を及ぼします。

依存症からの脱却は容易なことではありませんが、理解と支援があれば可能です。
今日は、その脱却プロセスを理解するための一つのフレームワーク、行動変容ステージについて詳しく解説します。

このモデルを理解することで、依存症者自身やその周囲の人々が、依存症からの回復を助けるための具体的なステップを見つけることができます。

行動変容ステージとは?

行動変容ステージは、依存症の脱却プロセスを5つの段階に分けたモデルです。
これらの段階は、無関心、関心、準備、行動、維持となります。
このモデルは、依存症者が自身の問題を認識し、変化を望み、具体的な行動を起こし、最終的には新しい生活スタイルを維持するまでの過程を示しています。

今回は、その中でも「行動」のステージについて深掘りしていきます。

このステージは、依存症者が自身の問題を直視し、自分自身を変えるための行動を始めるという重要なフェーズであり、依存症からの回復において大きな一歩となります。

行動ステージの始まり

行動ステージは、依存症者が具体的な依存脱却の行動を取り始める段階です。
これには、依存症の治療施設に通う、オンライン講座を受ける、医療機関に通う、当事者グループに参加するなど、様々な方法があります。

しかし、このステージを始めることは容易ではありません。
多くの人は家族やパートナーに促されて、しぶしぶこのステージを始めます。
しかし、始まりが自発的であろうと強制的であろうと、その後の結果に大差はありません。

大切なのは、依存脱却の行動を始め、それを継続することです。

家族の役割

家族の方々にとって、この行動ステージは不安な時期でしょう。
しかし、その不安を基に行動を確認したり管理したりすることは逆効果になります。
大切なのは、依存脱却の行動を始めたことに対する肯定的な評価をすることです。

また、家族の方々は、依存症の人が再発することを恐れるかもしれません。
しかし、依存脱却のプロセスの中で、一時的にギャンブルが再開することは珍しいことではありません。

そのため、家族の方々は、再発を経験することが珍しくないという事実を理解することが重要です。

家族の理解と支援は、依存症者が回復の道を歩み続けるためには欠かせない要素です。

依存脱却の行動を続けるために

依存脱却の行動を続けるためには、ただギャンブルをやめるだけでは不十分です。
なぜなら、ギャンブルがあなたの人生の中で必要だった理由を理解しなければ、ギャンブルの代わりを過度に探し始めてしまうかもしれないからです。

ギャンブルをやめることだけに焦点を当てると、その背後にある自分自身の生きづらさや幸せでない状態を見逃してしまう可能性があります。
そのため、自分自身の心の状態を見つめ直し、幸せを育んでいくための学びを得続けることが大切です。

依存症からの回復は、単にギャンブルをやめるだけではなく、自分自身の内面と向き合い、自分自身を理解し、自分自身を変えていくプロセスです。

以上が、ギャンブル依存症と行動変容ステージについての解説です。依存症は一人で抱え込むものではありません。
ワンネス財団の相談ダイヤルは、依存症の専門スタッフに直接相談できる無料電話窓口です。
ご家族やご本人、支援者の方からのご相談を承っています。一人で悩まず、ぜひご相談ください。
依存症からの回復は容易なことではありませんが、適切な支援と理解があれば、確実に進むことができます。

第1回 行動変容ステージモデル:無関心期
第2回 行動変容ステージモデル:関心期
第3回 行動変容ステージモデル:準備期
第4回 行動変容ステージモデル:行動期
第5回 行動変容ステージモデル:維持期

※ 行動変容ステージモデル概要はこちら

出演者プロフィール

三宅隆之(みやけたかゆき)
ワンネス財団共同代表

1974年長野県生。自身がギャンブル・アルコール依存に苦しんだ経験から、依存など様々な生きづらさからの回復・成長支援に取り組んでいる。ギャンブル依存等の問題に対応するための国際カウンセリング資格(IGCCB)を日本国内へ導入。
市民向けや学校向けのセミナーを全国各地で開催。大阪府・市ギャンブル等依存症対策研究会専門委員。
自身の可能性を信じることができなかったかつての自分の姿から、「可能性を閉じ込めず、可能性を信じ、自由に発揮できる世の中」をつくるため活動している。

・精神保健福祉士/国際問題ギャンブルカウンセラー

相談についてのお問い合わせ

依存かもしれないとお困りの「ご本人」へ |ワンネス財団
依存でお困りのご家族の方へ |ワンネス財団
仕事のなかで「依存の問題を抱えている方」と関わられている皆さまへ |ワンネス財団

無料会員登録を行っていただくと全ての動画がご覧いただけます。

無料会員登録はこちら