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欲求が生まれた時の対処 (後半)

この動画の概要

欲求が生まれた時の対処(全5回):3回目

欲求が生まれた時の対処について解説しています。
「欲求」には波がある事、その湧き上がる欲求にどう対処していくか?
今回は依存対象のものを使用した時の反応や感情を知り、対処する方法を解説していきます。

0:24 “プラスの結果”が長く続くことはない
0:28 ”マイナスの結果”は長期的に続く
1:50 ネガティブな感情を感じ、対処できる代案を探す
2:06 書き出して、いつでも見れる状態にする
7:20 欲求が出る時には、「脳の投げかけ」が起きている
9:00 マインドフルネスとは:どこか一つに意識を向ける
10:00 現れたら?気づき、呼吸に意識を向ける

欲求のコントロール方法

欲求とは、何かを手に入れたいという強烈な感情や衝動のことです。
欲求は、食べ物や睡眠、運動などの生命維持に必要なものから、ゲームやアルコールなどの依存性のあるものまで、様々なものに対して生じます。
しかし、欲求が制御できなくなると、私たちの人生に悪影響を及ぼし、さまざまな問題を引き起こす可能性があります。
この問題は、人間関係の損失、健康問題、生活満足度の低下など、様々な形で表れます。

この記事では、欲求に対処する方法を、初心者の方でも分かりやすく説明します。
欲求と上手く付き合うために必要なステップと、それを実行するためのアドバイスをお伝えします。

欲求の波を理解する

欲求は波のように盛り上がり、そして落ち着く性質を持っています。
これを見極めることは、欲求と効果的に付き合うための第一歩です。
例えば、怒りを感じたとき、その感情に流されてすぐに行動すると、一時的に気分が良くなるかもしれません。
しかし、その後に人間関係が破綻したり、法的な問題を招いたりする可能性もあります。
これは、欲求が一時的にプラスの結果をもたらすものの、長期的にはマイナスの結果を招くことを示しています。
この理解を深めることで、欲求が盛り上がったときにどのように対応すればよいか、また、どのように自分自身を管理すればよいかについての知見を得ることができます。

欲求に対する自分との会話の仕方

欲求が湧いてきたら、それにどう対応するかを考えることは大切です。
その第一歩は、自分の頭の中で自分と会話をすることです。
たとえば、「この欲求を満たしたらどんな良いことがあるのか?」「その代償にどんな悪いことが起こるのか?」と自分に問いかけることです。

この会話をすることで、欲求が強くなったときに自分を鎮める言葉や、欲求を抑える言葉を探すことができます。
さらに、自分との会話をすることで、欲求が出てきたときにどんな感情や考えが出てくるのか、どんな行動をしたくなるのかを把握することもできます。

これによって、欲求に対する自分との会話を通じて自分を知り、自己コントロールの力を高めることができます。

欲求の共有

欲求が湧き上がったとき、それを他人と分かち合うことは、効果的な対処法のひとつです。

自助グループに所属したり、信頼できる人に相談することで、欲求の感覚を言葉にすることができ、自分の感情を整理しやすくなります。
ただし、相談する相手は、自分が欲求に悩んでいることを理解し、サポートしてくれる人を選ぶことが大切です。

さらに、他人と欲求の共有をすることで、自分では気付かなかった視点を得ることもできます。
これは、自分の欲求を深く探求し、それに対処するための新しい方法を発見するのに役立ちます。

マインドフルネスを実践する

マインドフルネスという言葉を聞いたことがありますか?
これは、自分の感じたことや考えたことに気づいて、今の瞬間を大切に生きることです。
欲求がわいてきたときに、このマインドフルネスが役に立ちます。どうすればできるのでしょうか?
まず、深呼吸をして、自分の心や体が今どんな状態なのかを感じます。
次に、欲求やほかの考えが頭に浮かんだら、それをただ見て、そのままにします。
これで、欲求が勝手に強くなるのを防げますし、自分の心や体をうまく管理できます。
マインドフルネスは瞑想やヨガなどで練習できますし、日々の生活で欲求と上手に付き合う方法を教えてくれます。

まとめ

私たちの生活には欲求がつきものです。欲求は悪いことではなく、私たちを動かす力になります。
でも、欲求が強すぎたり、私たちの生活を乱したりすると困りますよね。
だから、欲求が湧いてきたときにどうすればいいかを知っておくことが大切です。

欲求は波のようにやってきて、やがて引いていくものです。自分の気持ちに気づいて、自分と話し合ってみたり、誰かに相談したりすることで、欲求をコントロールすることができます。

また、マインドフルネスを練習することで、欲求に流されずに冷静になることもできます。

依存症に苦しむ方は一人で悩まないでください。
ワンネス財団の相談ダイヤルは、依存症の専門家が無料でお話をお伺いする電話サービスです。
ご自身のことはもちろん、ご家族や支える方からのご相談も受け付けています。
私たちは年間5000件以上の相談に対応しています。
お悩みに合わせた専門家が丁寧に対応します。
電話以外にも、メールやLINEでの相談も可能です。
どうぞお気軽にご連絡ください。

第1回目 「依存対象の代わり」を考える
第2回目 トリガーを知る(前半)トリガーを知る(後半)
第3回目 欲求が生まれた時の対処(前半) | 欲求が生まれた時の対処(後半)
第4回目 再発の場面を学びにする
第5回目 万能な対処計画

 

出演者プロフィール

片桐 敦(かたぎり あつし)
一般財団法人ワンネスグループ 心理カウンセラー

学習塾での講師経験を経て、心理カウンセラーに。心理カウンセラー歴は18年。
クライアント向けのカウンセリング、心理学講座、また一般の方向けにアディクションカウンセラー講座などを担当。
心理療法(臨床心理)だけでなく、他の心理学の分野、脳科学など様々な方面から依存症回復支援のための具体的な方法論を初心者から、すでにプロで活躍している方にまで分かりやすく解説する指導が定評。

 

相談についてのお問い合わせ

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