欲求が生まれた時の対処 (前半)
この動画の概要
欲求が生まれた時の対処 (前半)(全5回):3回目
欲求が生まれた時の対処について解説しています。
欲求をはじめ、感情には波があり安全な環境で欲求を体験する。
・欲求が起きた時の感覚を言葉で表してみたりしてたり話してみたりすること。
・プラスの結果、マイナスの結果を考えてみるなど、欲求に対して少し離れた距離から見えるようにするために視点を変えてみる。
0:52 「やりたい」と感じた時にうまく対処するには?
1:30 欲求(渇望感)には波があるもの
1:48 例:トリガーに接すると欲求は高まるが、また下がる
2:42 そのときの頭の中を確認すると?脳は興奮状態に
3:26 安全な環境でその欲求を体験するには?
7:48 依存対象の使用のプラスの結果とマイナスの結果を考える
欲求とは何か?
欲求とは、私たちが何かをしたいと思う強い感情のことを指します。
これは食事をしたい、運動をしたい、休息を取りたいといった日常的な欲求から、薬物やアルコール、ギャンブル、ゲームなどへの強い欲求まで、さまざまな形で現れます。
欲求の波を理解する
欲求は感情の一つであり、すべての感情と同じく、波のように上下します。
何かのきっかけ(トリガー)により、欲求が高まることがあります。
しかし、その欲求にとどまり、我慢することで、渇望感は少しずつ下がっていきます。
欲求の体験と確認
欲求を体験することは、その感情を理解し、対処するための重要なステップです。
まず、安全な環境で欲求を体験し、その波が訪れた時にそれを十分に感じ、波が収まるのを待つことが大切です。
欲求の感覚を表現する
感情は、体のどこかに必ずその存在を感じさせます。
欲求も同じで、体のどこかにその感覚があります。
その感覚を探し、それがどのような形をしているのか、どれぐらいの強さなのか、どれぐらい続くのかを確認することが大切です。
欲求と対話する
欲求が何か自分に対して訴えかけているメッセージを送ってくることがあります。
それを理解し、それに対抗できる言葉を頭の中で唱えることも有効な手段です。
依存対象の使用とその結果
依存対象を使用することには、プラスの結果とマイナスの結果があります。
プラスの結果は、気持ちが良い感覚や喜びを感じることなど、自分に得られるものがあるからそれをやっているわけです。
一方、マイナスの結果は、対人関係や身体の症状、感情面、法律的な問題、仕事や金銭面など、依存対象を使用することによって生じる問題です。
サポートを求める
依存症に対処するのは一人で行うには難しいこともあります。
専門のカウンセラーやサポートグループからの支援を受けることで、より効果的に欲求と向き合うことが可能になります。
欲求との対処は、自己理解と自己制御のプロセスです。
自分自身の感情を理解し、それに対処する方法を学ぶことで、より健康的な生活を送ることが可能になります。
この記事が、欲求との対処方法についての理解を深める一助となれば幸いです。
第1回目 「依存対象の代わり」を考える
第2回目 トリガーを知る(前半) | トリガーを知る(後半)
第3回目 欲求が生まれた時の対処(前半)| 欲求が生まれた時の対処(後半)
第4回目 再発の場面を学びにする
第5回目 万能な対処計画
出演者プロフィール
片桐 敦(かたぎり あつし)
一般財団法人ワンネスグループ 心理カウンセラー
学習塾での講師経験を経て、心理カウンセラーに。心理カウンセラー歴は17年。
クライアント向けのカウンセリング、心理学講座、また一般の方向けにアディクションカウンセラー講座などを担当。
心理療法(臨床心理)だけでなく、他の心理学の分野、脳科学など様々な方面から依存症回復支援のための具体的な方法論を初心者から、すでにプロで活躍している方にまで分かりやすく解説する指導が定評。
相談についてのお問い合わせ
・依存かもしれないとお困りの「ご本人」へ |ワンネス財団
・依存でお困りのご家族の方へ |ワンネス財団
・仕事のなかで「依存の問題を抱えている方」と関わられている皆さまへ |ワンネス財団