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「依存対象の代わり」を考える

この動画の概要

依存症の欲求への対処法:依存対象の代わりを見つける

当事者向け講座(全5回):1回目

依存症というのは、何かにひどくこだわってしまい、それがないと生きていけないような気がする状態のことです。
依存症になるものは人それぞれで、薬やお酒、賭け事、食べ物、ゲーム、人との関係など、いろいろなものがあります。

依存症の人は、自分がこだわっているものが手に入らないと不安やイライラを感じてしまい、生活に支障が出ます。
でも、自分がこだわっているもの以外にも楽しみややりがいを見つけることで、依存症の人は自分を変えることができますし、もっと幸せな生活を送ることができます。

依存対象とは何か?

依存対象とは、私たちが頼りにして生きていくものです。
それは薬物であったり、ギャンブルやアルコール、ゲーム、あるいは人間関係など、様々な形をとります。

依存対象は、私たちが興奮したり、リラックスしたり、心の痛みを癒したりするために頼るものです。
しかし、依存対象への依存は、長期的には身体的、精神的な健康を損なう可能性があります。
そのため、依存対象の代わりを見つけることが重要となります。

依存対象の代わりを見つける

依存対象の代わりを見つけるためには、まず自分が何を求めているのかを明確にすることが重要です。

あなたが依存対象に求めているのは熱中や没頭なのか、それともリラックスと安心感なのか、それを理解することで、代わりとなるものを見つけやすくなります。

例えば、ギャンブルに依存している人は、興奮と緊張感を求めているかもしれません。
その場合、スポーツやゲームなど、他の健康的な活動で同じ感情を得ることができるかもしれません。

自分の欲求を理解する

依存対象に頼る欲求が高まる瞬間はどのような時なのか、それを理解することも重要です。

不快な時に依存対象に頼るのか、それとも心地よい時に頼るのか、その違いを理解することで、自分の欲求をより深く理解することができます。

例えば、ストレスが高まった時にアルコールに頼る人は、リラックスする他の方法を見つけることが有効です。
一方、退屈な時にゲームに頼る人は、時間を有効に使う他の活動を見つけることが有効です。

熱中リストとリラックスリストを作る

次に、自分が熱中できるものやリラックスできるものをリスト化します。

これらのリストは、依存対象に頼る代わりにできることを見つけるためのツールとなります。
リストはできるだけ多くの項目を含むようにしましょう。
思いつく限りのものを書き出すことで、新たなアイディアが浮かびやすくなります。

熱中リスト

熱中リストには、自分が没頭できる活動を書き出します。

これは、依存対象に求めていた興奮や熱中感を別の方法で満たすためのものです。
たとえば、スポーツ、読書、絵を描くこと、新しいスキルを学ぶことなどが含まれるかもしれません。
これらの活動は、依存対象と同じように興奮や熱中感を提供する可能性があります。

リラックスリスト

一方、リラックスリストには、自分がリラックスできる活動を書き出します。
これは、依存対象に求めていたリラックス感や安心感を別の方法で得るためのものです。

たとえば、散歩、瞑想、お風呂に浸かること、好きな音楽を聴くことなどが含まれるかもしれません。
これらの活動は、依存対象と同じようにリラックス感や安心感を提供する可能性があります。

まとめ

依存症の欲求への対処法は、自分が何を求めているのかを理解し、それを満たすための代替手段を見つけることにあります。

熱中リストとリラックスリストを作成することで、依存対象に頼る代わりにできることを見つけることができます。
これは一歩ですが、依存症からの回復への道のりにおいて重要な一歩です。

依存症は一人で抱え込むものではありません。

ワンネス財団の相談ダイヤルは、依存症の専門スタッフに直接相談できる無料電話窓口です。
ご家族やご本人、支援者の方からのご相談を承っています。
私たちに寄せられる相談は年間5000件以上。
抱えている悩みに合わせたスタッフが対応します。
電話相談の他にもメール相談、LINE相談も受け付けております。
お気軽にご相談ください。

次回は、欲求が高まるトリガー(きっかけ)について話す予定です。
それまでに、自分の熱中リストとリラックスリストを作成してみてください。

第1回目 「依存対象の代わり」を考える
第2回目 トリガーを知る(前半)トリガーを知る(後半)
第3回目 欲求が生まれた時の対処(前半) | 欲求が生まれた時の対処(後半)
第4回目 再発の場面を学びにする
第5回目 万能な対処計画

 

出演者プロフィール

片桐 敦(かたぎり あつし)
一般財団法人ワンネスグループ 心理カウンセラー

学習塾での講師経験を経て、心理カウンセラーに。心理カウンセラー歴は17年。
クライアント向けのカウンセリング、心理学講座、また一般の方向けにアディクションカウンセラー講座などを担当。
心理療法(臨床心理)だけでなく、他の心理学の分野、脳科学など様々な方面から依存症回復支援のための具体的な方法論を初心者から、すでにプロで活躍している方にまで分かりやすく解説する指導が定評。

 

相談についてのお問い合わせ

依存かもしれないとお困りの「ご本人」へ |ワンネス財団
依存でお困りのご家族の方へ |ワンネス財団
仕事のなかで「依存の問題を抱えている方」と関わられている皆さまへ |ワンネス財団

 

出演者プロフィール

片桐 敦(かたぎり あつし)
一般財団法人ワンネスグループ 心理カウンセラー

学習塾での講師経験を経て、心理カウンセラーに。心理カウンセラー歴は18年。
クライアント向けのカウンセリング、心理学講座、また一般の方向けにアディクションカウンセラー講座などを担当。
心理療法(臨床心理)だけでなく、他の心理学の分野、脳科学など様々な方面から依存症回復支援のための具体的な方法論を初心者から、すでにプロで活躍している方にまで分かりやすく解説する指導が定評。

 

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