中高年による依存と傾向について
この動画の概要
依存症の御家族が依存症の方を支援していくには
中高年で依存の疑いがある方のご家族の方に向けた動画です。
よくあるご相談として、アルコールやギャンブル・処方薬などが挙げられますが、中高年の当事者の方ならではの心理的特徴やその傾向もあります。
過去のケースに触れながら、その特徴について説明していきます。
大まかポイント3つ
・様々な理由で起こる依存の問題
・否定・非難は逆効果
・適度な状態と依存状態の違い
【動画チャプター】
1:05 中高年の方に多いご相談とは?
1:14 退職後、ペットロス、様々な理由で依存症に
2:25 50代-60代のきっかけ “孤独感“や”悲しみ”
3:56 <中高年>手を差し伸べたくても、若い人以上に衝突が起きやすい?
4:30 ポイント① 否定・非難は逆効果。プライドを尊重
5:48 よくあるケース①感じていることをオープンにできない
7:53 適度な状態と依存状態:自分自身と周りを傷つけながら行為を行う
中高年の依存症:原因と対処法
今回は中高年の方の依存症について、その原因や対処法について詳しくお話しします。
中高年という年齢層は、生活の変化や心の孤独感から依存症に陥りやすいとされています。
そのため、この問題を理解し、適切な対処法を学ぶことは非常に重要です。
中高年の依存症の主な原因
中高年の方が依存症に陥る主な原因は、アルコールやギャンブル、そして処方薬です。
特にアルコールとギャンブルは、中高年の依存症の相談の大半を占めています。
これらの依存症は、ストレスや孤独感、寂しさ、悲しみなどの感情が大きく関与しています。
特に、自立した子供や亡くなった配偶者、ペットロスなどによって孤独感を感じる方が多いです。
その結果、安定剤や睡眠導入剤の使用が増え、処方箋による依存症に陥ることがあります。
これらの原因を理解することで、依存症の予防や早期発見につながります。
中高年の依存症への対処法
中高年の依存症に対する対処法は、一方的に依存症の問題行動を否定するのではなく、その人のプライドやこれまでの生活を尊重することが重要です。
依存症になった背景を理解し、その人が抱える孤独感や孤立感を和らげることが求められます。
また、依存症になった人が自分の感情をオープンにできない場合、そのストレスが依存症を深める原因となります。
そのため、その人が自分の感情を話せる環境を作ることも重要です。
しかし、依存症が深刻化し、家族の生活が危険にさらされる場合は、家族の安全と経済的な安定を最優先に考えるべきです。
地域資源の活用
依存症の対処には、地域の資源を活用することが有効です。
地域包括支援センターなどの地域資源は、依存症の人やその家族に対する支援を提供しています。
地域包括支援センターは全国にあり、訪問や相談を通じて支援を提供しています。
依存症の人が家族以外の人からアドバイスを受けることで、新たな視点を得ることができます。
また、家族だけでなく、依存症の人にとって影響力のある人を見つけることも重要です。
その人が話を聞いてくれる存在であれば、依存症の人はより安心して自分の感情を話すことができます。
ワンネス財団の支援
ワンネス財団では、依存症の専門スタッフが直接相談に応じる無料の電話窓口を提供しています。
家族や依存症の人、支援者からの相談を承っており、年間5000件以上の相談を受けています。
また、メールやLINEでの相談も受け付けています。
依存症は一人で抱え込むものではありません。
ワンネス財団の相談窓口を活用し、専門的なアドバイスを得ることで、依存症と上手に向き合う方法を見つけましょう。
以上、中高年の依存症についての解説でした。
依存症は誰にでも起こり得る問題であり、理解と対処が必要です。
この記事が依存症についての理解を深める一助となれば幸いです。
出演者プロフィール
真篠剛(マシノ タケシ)
ワンネス財団・相談担当・奈良県在住。
自身の依存脱却の経験を経て、現在は全国から寄せられる電話相談対応をメインに、家族会、セミナーなどの相談現場で「自身の経験」と「専門的知見」の両輪で解決の提案をしています。
ギャンブル、ゲーム、薬物、アルコール依存など、対応してきた相談案件は、のべ1万件以上。
・国際問題ギャンブルカウンセラー
・ICCEリカバリーコーチ
・IC&RC認定カウンセラー
相談についてのお問い合わせ
・依存かもしれないとお困りの「ご本人」へ |ワンネス財団
・依存でお困りのご家族の方へ |ワンネス財団
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