
ゲートウェイドラッグとその危険性について
この動画の概要
ゲートウェイドラッグ
この動画では、ゲートウェイドラッグと言われる薬物の概要とその危険性についてお話していきます。
ゲートウェイドラッグをきっかけに薬物乱用、のちに薬物依存に陥る人が多くいます。
薬物使用の入り口となる「ゲートウェイドラッグ」。
今回はその危険性について、また薬物乱用に陥りやすい3つの要素について解説していきます。
【目次】
0:17 ゲートウェイドラッグとは?
0:40 ハードドラッグとは?
1:29 薬物乱用とは摂取にあたって社会規範に反した使い方
2:03 依存とは辞めたくても辞められない状態
2:48 乱用を進行させる3つの要素
5:55 ハードドラッグから依存へ~薬物への抵抗感がなくなっていく~
7:21 ゲートウェイドラッグに関する知識を持つことが大切
ゲートウェイドラッグとは?その使用がハードドラッグへとつながる3つの要素
ゲートウェイドラッグとは?
「ゲートウェイドラッグ」という言葉を初めて聞くと、何を指すのか少し難しく感じるかもしれません。
しかし、この言葉を分解して考えると、理解はぐっと楽になります。
「ゲートウェイ」とは英語で「入り口」や「門」を意味します。
一方、「ドラッグ」は薬物を指し、つまり「ゲートウェイドラッグ」は「薬物使用の入り口」。
最初に手を出しやすい薬物を指す言葉なのです。
具体的には、ゲートウェイドラッグにはシンナーやMDMAといった薬物が含まれます。
また、未成年者が手を出しやすいタバコやアルコールもゲートウェイドラッグとして挙げられます。
これらの薬物が「入り口」になるとはどういうことでしょうか。これらの薬物を使うことで、人は薬物使用の世界に足を踏み入れることになります。そして、一度その世界に足を踏み入れてしまうと、より強力で危険な薬物、いわゆる「ハードドラッグ」へと進んでしまう可能性があるのです。
つまり、ゲートウェイドラッグは、薬物使用の「始まり」を示すものであり、それが後の危険な薬物使用へとつながる可能性を秘めているのです。
ハードドラッグとは?
ハードドラッグとは、副作用や依存性の高い薬物のこと。
主に覚醒剤、ヘロイン、コカインなどがこれに該当します。
これらの薬物は、使用者に深刻な健康問題を引き起こす可能性があります。
ゲートウェイドラッグの使用がハードドラッグへとつながる3つの要素
では、なぜゲートウェイドラッグの使用がハードドラッグの使用につながる可能性があるのでしょうか。
その理由は主に以下の3つの要素によるものです。
1. 抵抗感の喪失
ゲートウェイドラッグを使用することにより、薬物全般に対する抵抗感が失われていきます。
初めのうちは「薬物を使ったらまずいんじゃないか」という抵抗感があるかもしれません。
しかし、2回、3回・・「まだ大丈夫」と大麻やシンナーなどを使用することで、その抵抗感が薄れてしまうのです。
2. 薬物コミュニティへの参加
ゲートウェイドラッグを使用すると、違法薬物を持っている人たちとのつながりが必要になるため、薬物を使う人たちの中に参加することになります。
これにより、薬物が欲しいと思ったときに手に入れられる環境が整ってしまいます。
3. 快楽の追求
ゲートウェイドラッグを使用することで、より快楽を求める気持ちが強まります。
大麻などを使用すると、音楽が気持ちよく聞こえたり、食事がおいしく感じたり、リラックスできたりといった効果があります。
これに慣れてくると、もっと心地よい状態になりたいという欲求が出てきます。
これらの要素が組み合わさることで、ゲートウェイドラッグの使用がハードドラッグの使用につながる可能性があります。
まとめ
ゲートウェイドラッグの使用は、一見無害に見えるかもしれませんが、上記のような要素により、ハードドラッグの使用につながる可能性があります。
薬物使用は、自分自身だけでなく、周囲の人々にも影響を及ぼします。そのため、薬物使用の問題について理解し、適切な対策を講じることが重要です。
出演者プロフィール
川端 理之(カワバタ マサユキ)
ワンネス財団 一般社団法人GARDEN奈良 ディレクター
18歳から薬物の乱用が始まり、大学卒業後には東証一部上場大手企業に就職。一度は薬物を断つが27歳の時に再発。
その後依存行為を繰り返し会社を退職するが、ワンネス財団入所施設で自分の生き方と向き合う。
現在は主に一般社団法人GARDENで入所者の支援、その他にも薬物乱用防止の講演会、メディアからの取材等の活動を行っている。
・リカバリーダイナミクスプログラム認定プロバイダー
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