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依存症 “解決に結びつかない” 周囲の関わり方 5選

この動画の概要

家族の人がやりがちな関わり方

依存行為を行う当事者に対して、家族の人がやりがちな関わり方があります。
解決に向かわないどころか、より状況が悪化し進行していくケースの紹介を説明を交えて行っていきます。

ポイント
問題の認識
解決に至らない関わり方の紹介
自分にできることと、できないことを明確にすること

目次
0:20 概要
1:13 問題の認識
3:25 経験談
5:01 どこから取り組んでいけば良いのか?

5:11 ① とにかく依存行為を辞めさせようと説得 時には説教をする
6:55 ② 当事者が起こす問題を肩代わりする
8:41 ③ 強制的に病院や施設に入れようとする
9:59 ④ ルールを設けて管理しようとする
11:43 ⑤ 当事者の言いなりになる(機嫌を伺う関わり方)

13:00 まとめ
15:09 ファミリーグループの紹介

 

依存症と家族の関わり方 – うまくいかない5つのパターンとその対処法

依存症という問題は、当事者だけでなくその家族も深く巻き込まれます。
家族としてどのように関われば良いのか、どうすれば依存症の人を助けることができるのか、その答えを見つけるのは容易なことではありません。
しかし、一部の関わり方は逆に問題を深刻化させる可能性があります。

依存症の家族が陥りがちな「うまくいかない関わり方」を5つ紹介し、それぞれに対する対処法を解説します。

1. 説得や諭す

依存症の人に対して、その行動が自分や家族にどれほどの影響を及ぼしているかを説明し、依存行為をやめるよう説得することは一見効果的に見えます。

しかし、依存症の人は自分の行動が問題であることを理解していても、それを止めることができないのが依存症の特性です。
そのため、説得や諭すだけでは問題解決には至りません。
また、説得や諭す行為は家族自身にもストレスを与え、家族間の関係を悪化させる可能性もあります。

2. 借金の返済

依存症の人が借金を作ってしまった場合、家族がその借金を返済することは一時的な問題解決に見えます。
しかし、これは依存症の人にとって「借金をしても家族が返してくれる」という成功体験を作り出すことになり、再び借金をする行為を助長する可能性があります。

借金は本人が返済する責任があり、その責任を本人に返すことが重要です。

家族が借金を返済することで、一時的に問題が解消されるように見えても、長期的には依存症の人の自己責任感を奪い、問題の解決を遅らせる可能性があります。

3. 強制的な入院・施設入所

依存症の治療の一環として、病院や施設への入院・入所が考えられます。

しかし、これを強制的に行うと、本人が自分の問題を改善しようとする意識が芽生えていない状態で治療を受けることになり、結果的には一時的な改善に留まり、退院後に再び依存行為を繰り返す可能性が高いです。

本人の自覚と意思がなければ、無理に施設に入れることは効果が期待できません。

治療は本人の意志に基づいて行うべきであり、その意志がないまま強制的に治療を受けさせることは、本人の自己決定権を侵害し、治療の成功を阻害する可能性があります。

4. ルール設定と管理

依存症の人がお金の管理ができない場合や、ついつい散財してしまう場合、家族が財布やお給料を管理する門限を設けるなどのルールを設けることが考えられます。

しかし、これも依存行為を止めるには効果がありません。
お金を管理されても、依存行為をするために他の方法でお金を手に入れる可能性があります。

ルールや管理による縛り付けは、家族を疲弊させるだけでなく、問題を大きくする可能性があります。
また、依存症の人が家族のルールを破ることで、家族間の信頼関係が崩れる可能性もあります。

5. 当事者の言いなりになる

依存症の人からの要求に対して、その要求を叶えることで一時的な平和を保つことがあります。
しかし、これは依存症の人にとって「自分の要求が通る」という成功体験を作り出し、問題行動を助長します。

また、家族間の関係性が悪化し、家族全体の問題として深刻化する可能性があります。

家族が依存症の人の要求に応じることで、一時的な平穏を得ることができるかもしれませんが、それは依存症の人の問題行動を助長し、家族全体の問題を深刻化する可能性があります。

まとめ

これらの関わり方は、依存症の人を変えようとするものですが、依存症の人を変えることは非常に難しいです。

その結果、家族が精神的に疲弊し、問題が深刻化します。
そのため、家族自身ができること、できないことを明確にし、それを依存症の人に提示することが大切です。
また、家族自身のケアも重要で、自分たちの心と体の健康を保つことが必要です。

依存症と家族の関わり方については、ワンネス財団の相談ダイヤルなど、専門の相談窓口を利用することもおすすめします。

同じような経験を持つ人たちとの交流を通じて、新たな視点や解決策を見つけることができます。
また、専門家の意見を聞くことで、自分たちの行動が依存症の人にどのような影響を与えているのか、どのように対応すべきなのかを理解することができます。

家族全体で依存症と向き合うことは困難かもしれませんが、適切な支援と情報を得ることで、より良い対応策を見つけることができます。

出演者プロフィール

川端 理之(カワバタ マサユキ)
ワンネス財団 一般社団法人GARDEN奈良 ディレクター

18歳から薬物の乱用が始まり、大学卒業後には東証一部上場大手企業に就職。一度は薬物を断つが27歳の時に再発。
その後依存行為を繰り返し会社を退職するが、ワンネス財団入所施設で自分の生き方と向き合う。
現在は主に一般社団法人GARDENで入所者の支援、その他にも薬物乱用防止の講演会、メディアからの取材等の活動を行っている。

・リカバリーダイナミクスプログラム認定プロバイダー

 

相談についてのお問い合わせ

依存かもしれないとお困りの「ご本人」へ |ワンネス財団
依存でお困りのご家族の方へ |ワンネス財団
仕事のなかで「依存の問題を抱えている方」と関わられている皆さまへ |ワンネス財団v

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川端 理之(カワバタ マサユキ)
ワンネス財団 一般社団法人GARDEN奈良 ディレクター

18歳から薬物の乱用が始まり、大学卒業後には東証一部上場大手企業に就職。一度は薬物を断つが27歳の時に再発。
その後依存行為を繰り返し会社を退職するが、ワンネス財団入所施設で自分の生き方と向き合う。
現在は主に一般社団法人GARDENで入所者の支援、その他にも薬物乱用防止の講演会、メディアからの取材等の活動を行っている。

・リカバリーダイナミクスプログラム認定プロバイダー

 

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