行動変容ステージモデル 概要
この動画の概要
行動変容ステージモデル
~依存脱却のプロセス~
■行動変容ステージモデルとは
人が行動を変える場合は「無関心期」→「関心期」→「準備期」→「実行期」→「維持期」の
5つのステージを通ると考え、それぞれのステージに合わせた把握と働きかけが必要になります。
0:45 行動変容ステージモデルとは
1:35 行動を変えていくための動機付けに使える
2:40 どのステージにいるのかを把握することが大事
3:18 無関心期とは
4:28 関心期とは
5:26 準備期とは
5:49 行動期とは
6:13 維持期とは
7:44 程度と行動の結びつきやすさは必ずしもイコールではない
依存症からの脱却:行動変容ステージモデルを理解する
依存症からの脱却は、一朝一夕に達成できるものではありません。
それは一歩一歩、少しずつ前進するプロセスであり、その道筋を理解することが重要です。
そのために、この記事では「行動変容ステージモデル」というフレームワークを紹介します。
このモデルは、人が行動を変えていくための道筋を示しています。
行動変容ステージモデルとは?
行動変容ステージモデルは、人が行動を変えていくための道筋を示すモデルです。このモデルは、1980年代にタバコをやめることができない人々を対象とした禁煙研究から導かれました。その後、食事制限や運動といった健康に関する行動変化にも応用され、幅広く実践と研究が進められてきました。
このモデルには5つのステージがあります。
無関心期:行動を変えることに対して関心がない時期。
依存症の問題が存在することに気づいていないか、それを問題と認識していない。
関心期:行動を変えることに対して関心を持ち始める時期。
問題が存在することに気づき始め、行動を変える必要性を感じ始める。
準備期:行動を変えるための具体的な計画を立て始める時期。
情報を探したり、専門家に相談したりすることが多くなる。
行動期:具体的な行動を開始する時期。
しかし、行動の継続に自信がないことが多い。
維持期:行動の変化を6ヶ月以上継続し、その継続に自信を持つようになる時期。
依存症からの脱却と行動変容ステージモデル
依存症からの脱却は、この行動変容ステージモデルに従って進むことが多いです。
しかし、依存症の程度と行動変容ステージは必ずしも一致しないことを理解することが重要です。
例えば、依存症の状態が軽い方であっても、行動変容に対する関心がなければ、その状態はどんどん悪化していく可能性があります。
一方で、状態が重篤であっても、行動を変えようというステージにある人は、問題解決に向けて進むことが可能です。
依存症の相談を行う際には、依存症の程度だけでなく、その人がどのステージにいるのかを把握し、それぞれのステージに合わせたアドバイスを提供することが重要です。
依存症からの脱却への道のり
依存症からの脱却は、一歩一歩の積み重ねが必要です。
それは、自分自身の行動を見つめ直し、問題を認識し、行動を変えるための準備をし、そして実際に行動を起こし、それを維持するという一連のプロセスを経ることを意味します。
このプロセスは容易なものではありませんが、行動変容ステージモデルを理解することで、自分がどのステージにいるのか、次に何をすべきなのかが明確になります。
そして、それぞれのステージに合わせた適切なサポートを受けることで、依存症からの脱却への道のりは少しずつでも前進していくことが可能となります。
依存症からの脱却は、自分自身の力だけでなく、周囲のサポートも必要とするものです。
自分一人で抱え込まず、適切なサポートを受けることで、一歩一歩、依存症からの脱却へと進んでいくことが可能です。
そして、その過程で自分自身を理解し、自分自身を肯定することができるようになることで、より健康的な生活を送ることができるようになります。
まとめ
依存症からの脱却は、一朝一夕に達成できるものではありません。
それは一歩一歩、少しずつ前進するプロセスであり、その道筋を理解することが重要です。
行動変容ステージモデルを理解することで、自分がどのステージにいるのか、次に何をすべきなのかが明確になります。
そして、それぞれのステージに合わせた適切なサポートを受けることで、依存症からの脱却への道のりは少しずつでも前進していくことが可能となります。
依存症からの脱却は一人で抱え込むものではありません。
適切なサポートを受け、自分自身を理解し、自分自身を肯定することで、より健康的な生活を送ることができるようになります。
出演者プロフィール
三宅隆之(みやけたかゆき)
ワンネス財団共同代表
1974年長野県生。自身がギャンブル・アルコール依存に苦しんだ経験から、依存など様々な生きづらさからの回復・成長支援に取り組んでいる。ギャンブル依存等の問題に対応するための国際カウンセリング資格(IGCCB)を日本国内へ導入。
市民向けや学校向けのセミナーを全国各地で開催。大阪府・市ギャンブル等依存症対策研究会専門委員。
自身の可能性を信じることができなかったかつての自分の姿から、「可能性を閉じ込めず、可能性を信じ、自由に発揮できる世の中」をつくるため活動している。
・精神保健福祉士/国際問題ギャンブルカウンセラー
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