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当事者とのコミュニケーション 7つのガイドライン【前半】

この動画の概要

家族向け講座(全8回):7回目前半

今回は、”当事者とのコミュニケーションの仕方がわからない“というご家族に向けて実際にどのような話題、どういうスタンスで話を円滑に進めていくのがよいのかというテーマでお話しします。

コミュニケーション7つのガイドライン」に沿って前半と後半分けて学び、その実践方法と共に解説していきます。

簡潔に、ポジティブに、具体的に、感情を言葉に

コミュニケーションは、人間関係を築くための重要なツールです。
しかし、コミュニケーションを上手に行うためには、いくつかのガイドラインを理解し、実践することが必要です。

今回は、コミュニケーションのガイドラインの前半4つについて解説します。
これらのガイドラインを実践することで、より効果的なコミュニケーションを行うことができます。

【目次】
0:42 コミュニケーションの7つのガイドライン
1:00 1.「簡潔に」
3:16 2.「ポジティブに」
6:26 3.「具体的な言動に言及する」
11:36 4.「自分の感情に名前を付ける」

1. 簡潔に伝える

コミュニケーションのガイドラインの一つ目は、「簡潔に伝える」です。

長々と話すと、相手は一つ一つの言葉を吟味するのではなく、全体のメッセージをざっくりと受け取ってしまいます。
その結果、伝えたいことが適切に伝わらない可能性があります。
また、情報過多になると、相手が重要なポイントを見失うこともあります。

例えば、自分の不満を伝えるときに、過去の例を挙げたり、自分の気持ちが収まるまで同じ主張を繰り返したりすると、相手は「私はこの人から責められている」と感じてしまうかもしれません。
そのため、伝えたいメッセージを簡潔に、そして具体的に伝えることが大切です。

伝えたいことを簡潔に伝えることで、相手に適切にメッセージを伝えることができ、重要なポイントを理解しやすくなります。

2. ポジティブに伝える

コミュニケーションのガイドラインの2つ目は、「ポジティブに伝える」です。

ネガティブな言葉を使うと、受け取り手だけでなく、伝える側もネガティブな気持ちになります。
その結果、コミュニケーションがスムーズに進まない可能性があります。
また、ネガティブな言葉は相手を防衛的にさせ、対話よりも対立を生む可能性があります。

例えば、あるプロジェクトについて「これはうまくいかない」と言うのではなく、「これには改善の余地がある」と表現すると、同じ状況でもポジティブな視点で捉えることができます。
これにより、問題を解決するための対話が生まれやすくなります。

言葉をポジティブにすることで、自分自身も相手もポジティブな気持ちになり、コミュニケーションがスムーズに進みます。
また、ポジティブな言葉は対話を促進し、問題解決につながりやすくなります。

3. 具体的に伝える

コミュニケーションのガイドラインの3つ目は、「具体的に伝える」です。

抽象的な表現は、人によって解釈が異なる可能性があります。
そのため、具体的に伝えることで、自分の意図を明確に伝えることができます。
また、具体的な表現は、相手が具体的な行動をとるための指針となります。

例えば、「もっと頑張ってほしい」という表現は、何をどの程度頑張れば良いのかが不明確です。
しかし、「プロジェクトの進行状況を毎日報告してほしい」と具体的に伝えることで、相手に具体的な行動を求めることができます。

具体的に伝えることで、自分の意図を明確に伝え、相手に具体的な行動を求めることができます。
これにより、相手は自分が何をすべきかを明確に理解することができます。

4. 自分の感情に名前をつける

コミュニケーションのガイドラインの4つ目は、「自分の感情に名前をつける」です。

自分の感情を正確に理解し、それを適切に伝えることで、相手に自分の感情を理解してもらうことができます。
感情は人間の行動を大きく左右するため、自分の感情を理解し、それを適切に伝えることは、自分自身の行動をコントロールする上でも重要です。

例えば、ある出来事に対して「怒っている」と感じたとき、それが「失望」なのか「悲しみ」なのか、「不安」なのかを自分で理解し、それを伝えることで、相手に自分の感情をより深く理解してもらうことができます。

これにより、相手は自分がどのような感情を抱いているのかを理解し、それに適切に対応することができます。

自分の感情に名前をつけ、それを伝えることで、相手に自分の感情を理解してもらうことができます。
これにより、相手は自分の感情を理解し、それに適切に対応することができます。

まとめ

以上、コミュニケーションのガイドラインの前半4つについて詳しく解説しました。

これらのガイドラインを実践することで、より効果的なコミュニケーションを行うことができます。
しかし、すべてを一度に実践する必要はありません。
まずは一つ選んで、それを試しに実践してみてください。

また、人間関係は一人一人が異なるため、全ての人に対して同じ方法が適用できるわけではありません。
うまくいったことは続け、うまくいかなかったことは見直し、新たなアプローチを試すことが大切です。

 

次回は、コミュニケーションのガイドラインの残り3つについて解説します。
今回紹介した4つのガイドラインを実践し、その効果を実感してみてください。

以上、コミュニケーションのガイドライン:簡潔に、ポジティブに、具体的に、感情を言葉に、というテーマでお送りしました。
次回もお楽しみに。

講座

第1回 依存との関わり ~家族側の関わり方~(前半) | 依存との関わり ~家族側の関わり方~(後半)
第2回 セルフケアについて 1(前半) | セルフケアについて 1(後半)
第3回 セルフケアについて 2(前半) | セルフケアについて 2(後半)
第4回 家族を知る
第5回 依存との関わり「コミュニケーションのタイミングを知る」
第6回 最適なコミュニケーション
第7回 コミュニケーションガイドライン(前半) | コミュニケーションガイドライン(後半)
第8回 ルールを決める

 

出演者プロフィール

片桐 敦(かたぎり あつし)
一般財団法人ワンネスグループ 心理カウンセラー

学習塾での講師経験を経て、心理カウンセラーに。心理カウンセラー歴は18年。
クライアント向けのカウンセリング、心理学講座、また一般の方向けにアディクションカウンセラー講座などを担当。
心理療法(臨床心理)だけでなく、他の心理学の分野、脳科学など様々な方面から依存症回復支援のための具体的な方法論を初心者から、すでにプロで活躍している方にまで分かりやすく解説する指導が定評。

 

相談についてのお問い合わせ

依存かもしれないとお困りの「ご本人」へ |ワンネス財団
依存でお困りのご家族の方へ |ワンネス財団
仕事のなかで「依存の問題を抱えている方」と関わられている皆さまへ |ワンネス財団

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