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「薬物依存症」当事者の心理|中期症状編

この動画の概要

薬物依存との闘い:中期症状とその克服

依存症は、その影響が自分だけでなく、周囲の人々にも及ぶ深刻な問題です。

その中でも、薬物依存症は身体的、精神的な影響が大きく、人生を狂わせる可能性があります。
この記事では、薬物依存症の中期症状について、一人の経験者が語った内容を元に詳しく解説します。

依存症の理解を深め、早期発見・早期対応につなげることが目的です。
依存症の中期症状は、物質の摂取だけでなく、それに伴う生活の乱れや人間関係の変化、精神的な異常など、多岐にわたります。

これらの症状を理解し、早期に対応することが、依存症からの回復につながります。

動画チャプター

0:54 「辞める感覚は無くなった」
1:31 「人との関わり合いに変化が起きる」
2:59 「金銭感覚の崩壊」
4:47 「仕事への影響」
5:58 「身体への影響」
6:50 「精神面での影響」
9:14 「休職」
10:46 「薬物に支配された生活」
12:46 「家族にも見放される」
13:43 「逮捕」
14:52 「幻聴・幻覚が起き始める」

中期症状の現れ

依存症の中期になると、物質を体に入れることによって、その物質とは直接の関係のない二次的なトラブルが増えてきます。

これは、薬物の影響で日常生活が乱れ、仕事や人間関係、金銭管理などに問題が生じるためです。
例えば、仕事の態度が悪くなり、結果として会社を休職することになったり、お金の管理ができずに借金を抱えるようになったりします。

これらの問題は、依存症が進行するにつれて増えていきます。
そして、これらの問題が増えることで、依存症者の生活はさらに困難になります。

人間関係の変化

また、薬物依存症の中期になると、人間関係も大きく変わります。
薬物を使い続けることで、自分自身がどうなってもいいという思考に陥り、周囲の人々から離れていきます。

しかし、その一方で、自分で何ともできないからと、家族や友人に頼る、あるいは利用する行動が止まらないという矛盾した状況になります。

結果として、周囲の人々から離れていき、孤独になることが多くなります。
この孤独感は、依存症者の精神的な苦痛を増加させ、さらに薬物への依存を深める悪循環を生み出します。

家族との関係

依存症者の中には、最後まで支えてくれるのが「家族」であることが多いです。
しかし、家族もまた、依存症者の行動によって精神的、経済的に苦しむことになります。
例えば、パトカーのサイレンや救急車の音が聞こえると、自分の家族が関与しているのではないかと不安になったり、経済的にも、働かない依存症者を養い続けることが困難になったりします。
結果として、家族もまた、依存症者を支えることができなくなり、依存症者はさらに孤独感を深めることになります。
この段階では、依存症者は家族からも孤立し、支える人がいなくなることが多くなります。

犯罪行為と警察の介入

薬物依存症の中期になると、薬物を手に入れるために犯罪行為に手を染めることもあります。
薬物を持っている人を脅したり、トラブルを起こしたりすることが増え、その結果、警察に保護されることも増えます。

最終的には、警察に逮捕されることで、全てを失ったと感じることになります。
この段階では、依存症者は社会的な信用も失い、更なる孤立を深めます。

精神が狂い始める

薬物依存症の中期から末期にかけて、精神的な異常が現れることもあります。
幻覚や幻聴に近い症状が出たり、周囲の人々が自分を追いかけていると感じたり、外を歩くとみんなが自分を見ていると感じるようになったりします。

これは、薬物の影響で精神状態が不安定になり、現実と非現実の境界が曖昧になるためです。
この精神的な異常は、依存症者の日常生活をさらに困難にし、自己管理能力を低下させます。

まとめ

依存症の中期症状は、物質の摂取だけでなく、それに伴う生活の乱れや人間関係の変化、精神的な異常など、多岐にわたります。

これらの症状を理解し、早期に対応することが、依存症からの回復につながります。
依存症に悩むあなた、あるいはあなたの大切な人がいるなら、一人で抱え込まずに専門の相談窓口に連絡してみてください。
無料の電話窓口やメール、LINEでの相談も受け付けています。
あなたの悩みを共有し、一緒に解決策を見つけましょう。

次回は、依存症の末期症状について詳しく解説します。
依存症の理解を深め、早期発見・早期対応につながることを目指しています。

今回の記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。依存症は一人の問題ではなく、社会全体で向き合うべき問題です。
一人でも多くの人が依存症について理解を深め、早期発見・早期対応につながることを願っています。

第1回 「薬物依存」当事者の心理|初期症状編
第2回 「薬物依存」当事者の心理|中期症状編
第3回 「薬物依存」当事者の心理|末期症状編

出演者プロフィール

川端 理之(カワバタ マサユキ)
ワンネス財団 一般社団法人GARDEN奈良 ディレクター

18歳から薬物の乱用が始まり、大学卒業後には東証一部上場大手企業に就職。一度は薬物を断つが27歳の時に再発。
その後依存行為を繰り返し会社を退職するが、ワンネス財団入所施設で自分の生き方と向き合う。
現在は主に一般社団法人GARDENで入所者の支援、その他にも薬物乱用防止の講演会、メディアからの取材等の活動を行っている。

・リカバリーダイナミクスプログラム認定プロバイダー

 

相談についてのお問い合わせ

依存かもしれないとお困りの「ご本人」へ |ワンネス財団
依存でお困りのご家族の方へ |ワンネス財団
仕事のなかで「依存の問題を抱えている方」と関わられている皆さまへ |ワンネス財団v

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