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ギャンブル行動変容ステージ:無関心期

この動画の概要

依存脱却のプロセス ギャンブル編(全5回):1回目

■行動変容ステージモデル
どのステージにいるかによってご家族・ご本人それぞれの働きかけが必要です。
ギャンブルに問題があることに気付かず「問題があっても何とかなっている」と思い、自身の依存行動を守ろうとして防御的になっている状態を「無関心期」といいます。

今回はその無関心期について解説していきます。

0:39 行動変容ステージモデルとは
1:24 ご本人及びご家族が今どのステージにいるのかを把握する
1:39 無関心期とは
2:25 気づいていない状態を指す
3:24 自分自身が依存行動を守ろうとする:防御的になる
5:32 “結果”に対する気づきの場を与えていく
6:03 ギャンブル依存症の原因・背景
6:53 嫌なことが忘れられるから
7:48 周りはどのように関わっていけばいいのか
10:06 依存問題の解決に結びつけるセオリー

ギャンブル依存症の初期段階「無関心期」を理解する

ギャンブル依存症は、一見すると単なる「ギャンブル好き」のように見えるかもしれませんが、実際には深刻な精神的健康問題です。

依存症者は、ギャンブルによって一時的な快感や逃避を得ることで、日常生活のストレスや問題から逃れようとします。
しかし、この行動パターンは、長期的には金銭的な問題、家庭や職場での問題、さらには法的な問題を引き起こす可能性があります。

今回は、この依存症の初期段階である「無関心期」について、その特徴と対応策について詳しく解説します。

この段階を理解することで、依存症者やその家族が依存症と向き合い、適切な対応をするための第一歩となります。

依存症の行動変容ステージモデル

依存症の行動変容ステージモデルは、人が自身の行動を変えるためのプロセスを示すモデルです。

このモデルは、禁煙の研究から生まれ、その後、様々な健康問題、特に依存症の治療において広く用いられるようになりました。
このモデルには5つのステージがあり、それぞれのステージは依存症者が行動を変えるためのプロセスを示しています。

これらのステージを理解し、依存症者やその家族がどのステージにいるのかを把握することで、それぞれのステージに合わせた適切な対応が可能となります。

このモデルを理解することで、依存症者の行動変容のプロセスを理解し、適切な支援を提供することが可能となります。

無関心期とは?

無関心期は、依存症の行動変容ステージモデルの最初のステージです。
このステージでは、依存症者は自分の行動が問題であるとは認識していません。

そのため、依存症者は自分のギャンブル行動を続けることを正当化し、その行動を変える必要性を感じません。
この無関心期の理解は、依存症者やその家族が依存症と向き合い、適切な対応をするための第一歩となります。

無関心期の依存症者は、自分の行動が問題であるとは認識していないため、自分の行動を変えることに対する抵抗感が強いです。
この段階を理解し、依存症者が自分の行動を変えるための最初の一歩を踏み出すための支援を提供することが重要です。

無関心期の特徴と対応策

無関心期の依存症者は、自分のギャンブル行動が問題であるとは認識していません。
そのため、彼らは自分の行動を変える必要性を感じず、ギャンブルによる一時的な快感や逃避を求め続けます。
この時期の依存症者は、自分のギャンブル行動を守るために、周囲からのアドバイスやプレッシャーに対して防御的になります。

この段階での家族や支援者の対応としては、依存症者が自身の行動によって生じる問題に気づく機会を提供することが重要です。
具体的には、依存症者が起こした問題(金銭的な問題、職場や家庭での信頼関係の損失など)を依存症者自身が解決するようにすることが求められます。

これにより、依存症者は自分の行動が問題であることを認識し、次のステージである「関心期」へと進むことが期待されます。

まとめ

ギャンブル依存症の初期段階である無関心期は、依存症者が自分の行動を変えることに対する関心がない時期を指します。

この段階では、依存症者は自分のギャンブル行動を守ろうとし、問題を認識しない傾向があります。_
無関心期の依存症者に対する適切な対応は、依存症者が自分の行動による問題に気づく機会を提供し、依存症者自身が問題を解決するように促すことです。

これにより、依存症者は自分の行動が問題であることを認識し、次のステージである「関心期」へと進むことが期待されます。

依存症は、本人の意志や根性の問題ではなく、病気であるという認識を持つことが大切です。


また、家族や支援者自身も、依存症について正しく学び、自身の感情(不安、恐れ、怒りなど)を整理し、元気な状態で依存症者と関わることが重要です。

次回は、ギャンブル依存症者が関心を持つ「一体何なんだろうか」についてお話します。
依存症についての悩みや疑問がある方は、ワンネス財団の相談ダイヤルをご利用ください。
依存症の専門スタッフが、電話やメール、LINEでの相談を承っています。

依存症は一人で抱え込まないで、専門家の助けを借りて解決しましょう。
あなたの悩みを共有し、一緒に解決策を見つけていきましょう。
依存症とは一人の問題ではなく、家族や社会全体の問題です。
一人で抱え込まずに、専門家の助けを借りて、一緒に解決策を見つけていきましょう。

以上、ギャンブル依存症の初期段階「無関心期」についての解説でした。
依存症の理解と対応に役立てていただければ幸いです。
依存症は一人で抱え込むものではなく、適切な知識と理解、そして適切な支援があれば克服することが可能です。

この記事がその一助となれば幸いです。

第1回 行動変容ステージモデル:無関心期
第2回 行動変容ステージモデル:関心期
第3回 行動変容ステージモデル:準備期
第4回 行動変容ステージモデル:行動期
第5回 行動変容ステージモデル:維持期

※ 行動変容ステージモデル概要はこちら

出演者プロフィール

三宅隆之(みやけたかゆき)
ワンネス財団共同代表

1974年長野県生。自身がギャンブル・アルコール依存に苦しんだ経験から、依存など様々な生きづらさからの回復・成長支援に取り組んでいる。ギャンブル依存等の問題に対応するための国際カウンセリング資格(IGCCB)を日本国内へ導入。
市民向けや学校向けのセミナーを全国各地で開催。大阪府・市ギャンブル等依存症対策研究会専門委員。
自身の可能性を信じることができなかったかつての自分の姿から、「可能性を閉じ込めず、可能性を信じ、自由に発揮できる世の中」をつくるため活動している。

・精神保健福祉士/国際問題ギャンブルカウンセラー

相談についてのお問い合わせ

依存かもしれないとお困りの「ご本人」へ |ワンネス財団
依存でお困りのご家族の方へ |ワンネス財団
仕事のなかで「依存の問題を抱えている方」と関わられている皆さまへ |ワンネス財団

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