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「薬物依存症」当事者の心理|末期症状編

この動画の概要

末期状態での薬物依存の状態を語る

薬物を使用することによってどう変化していくのか?
今回は薬物を使い続けた結果訪れる「末期症状」について説明していきます。

主な3つのポイント:
・生活リズムについて
・精神的な影響について
・人間関係・コミュニケーションについて

生活や精神的な変化を本人の体験談を交えながら解説していきます。

【目次】
0:39 時間の感覚や食欲、身体の変化
1:57 生活音が気になり監視されている錯覚に
3:30 ローソクが気になり常に怯えた状態
4:46 人間関係のトラブルから現実逃避
5:23 幻聴・幻覚
7:07 コミュニケーションがうまく取れず逮捕や精神病院に
7:46 正常な判断ができなくなり大量摂取による死も
8:37 「逮捕されてほっとした」という経験
10:18 末期の状態の方へ

薬物依存の末期症状:当事者が語る恐怖と孤独

今回は、薬物依存の末期症状について、私自身の体験をもとにお話ししたいと思います。
薬物依存は、身体的な苦痛だけでなく、精神的な苦痛ももたらします。
しかし、その苦痛から抜け出すことは可能です。私自身がその証明です。

」あなたがもし、薬物依存の末期症状に苦しんでいるなら、ぜひ、助けを求めてみてください。

24時間、常に薬物とともに

末期症状に至ると、私は24時間、四六時中、薬物を使い続けていました。
時間の感覚がなくなり、朝なのか昼なのか夜なのかもわからなくなっていきました。

だんだんと食欲もなくなり、食事を食べることよりも薬物を体に入れることが、自分にとっては都合が良く、体の感覚としては使用している方が良くなると思い込んでいました。

この段階では、薬物が生活の中心となり、それ以外のことは全て二の次になってしまいます。

体重が50キロ代に

薬物を使い続けることで、身体的にも大きな変化がありました。
まず、顔が痩せ細り、体重も大幅に減少。私の身長は180cmありますが、体重は50kgほどに。
このような身体的な変化は、薬物依存の深刻な影響を物語っています。

孤独とバレてないか?と恐怖が襲ってくる

私の生活は、電気や水道、ガスの料金が払えなくなり、真っ暗な部屋の中でまさに「孤独」なものでした。

周りの人々の生活音が気になり、物音や話し声に過敏に反応してしまいました。
自分が部屋の中で何か音を立てると、隣人に気づかれるのではないかと思い込んでしまいました。

このような孤独と恐怖は、薬物依存の末期症状に至った人々が経験する、社会から孤立した生活の一部です。

おかしい行動と精神状態に

精神的にも、薬物依存は大きな苦痛をもたらします。
自分が何かおかしい行動をしていないか、周りの人々に監視されているような感覚になりました。
その結果、部屋の中で動けなくなることもありました。

このような精神的な苦痛は、薬物依存がもたらす恐怖の一部であり、自分自身との闘いでもあります。

末期症状の結末

最終的に、私の薬物依存は警察に逮捕されることや、精神病院に強制的に入院させられることなど、様々なトラブルを引き起こしました。

薬物の使用は最悪の場合、薬物の大量摂取によるオーバードーズで死に至ることもあります。
これは、薬物依存の末期症状がもたらす最も恐ろしい結末の一つです。

希望の光

しかし、末期症状に至っても、薬物をやめたいという気持ちはありました。

それでも、私は人に救われ、自分を立て直すことができこうして話をすることができています。
これは、どんなに深刻な状況にあっても、希望を捨てずに助けを求めることで、人生を再建することが可能であることを示しています。

支援の存在

もし、あなたが薬物依存の末期症状に苦しんでいるなら、私のように、自分を支えてくれる人や団体に連絡をしてみてください。
私が立ち直ることができたのも、そうした人々の支えがあったからです。

あなたが助けを求めることで、新たな人生の扉が開かれるかもしれません。

終わりに

薬物依存の末期症状は、身体的な苦痛だけでなく、精神的な苦痛ももたらします。

しかし、その苦痛から抜け出すことは可能です。
私自身がその証明です。
あなたがもし、薬物依存の末期症状に苦しんでいるなら、ぜひ、助けを求めてみてください。

そして、あなたが抱えている問題について正直に話し、その問題を解決するためのコミュニティに参加することを検討してみてください。

それがあなたの状態を改善し、さらにはより良い状態を作り出す一歩となるでしょう。

 

第1回 「薬物依存」当事者の心理|初期症状編
第2回 「薬物依存」当事者の心理|中期症状編
第3回 「薬物依存」当事者の心理|末期症状編

出演者プロフィール

川端 理之(カワバタ マサユキ)
ワンネス財団 一般社団法人GARDEN奈良 ディレクター

18歳から薬物の乱用が始まり、大学卒業後には東証一部上場大手企業に就職。一度は薬物を断つが27歳の時に再発。
その後依存行為を繰り返し会社を退職するが、ワンネス財団入所施設で自分の生き方と向き合う。
現在は主に一般社団法人GARDENで入所者の支援、その他にも薬物乱用防止の講演会、メディアからの取材等の活動を行っている。

・リカバリーダイナミクスプログラム認定プロバイダー

 

相談についてのお問い合わせ

依存かもしれないとお困りの「ご本人」へ |ワンネス財団
依存でお困りのご家族の方へ |ワンネス財団
仕事のなかで「依存の問題を抱えている方」と関わられている皆さまへ |ワンネス財団

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