依存症 当事者との関わり方について -家族にできること -【Q&A 1】
この動画の概要
当事者とどのように関わったらよい?
本シリーズでは、依存に関する問題でよく寄せられるご相談にお答えしていきます。
今回のテーマは「当事者とどのように関わったらよいか?」です。
当事者との関わり方で最も大切なのは、「本人に責任を返していくこと」です。
では“本人に責任を返す“ とはどういうことでしょうか。
関わり方を考える上で一番大切なことは、
当事者の方と接する際に、ご家族自身が「何をするのか。何をしないのか。」を明確にすることです。
まずはこの部分を明確にすることから始めて、当事者との関わり方を一緒に考えていきましょう。
動画チャプター
0:59 解決に結びつかない関わり方
1:14 依存をやめさせようとするのは逆効果
2:30 当事者に振り回されないようにする
3:20 自分自身を優先する関わり方を
3:36 まとめ
依存症と向き合う:正しい関わり方とは?
依存症とは、特定の物質や行動に過度に依存し、それがないと生活が成り立たない状態を指します。
アルコール、薬物、ギャンブル、食事など、依存の対象はさまざまです。
依存症の人々との適切な関わり方を理解することは、彼らをサポートする上で非常に重要です。
しかし、これは容易なことではありません。
依存症の人々とどのように関わるべきか、どのようにして彼らを支援するべきか、これらの問題については多くの人々が悩んでいます。
この記事では、そのような疑問に対する具体的なアドバイスを提供します。
依存症の当事者との関わり方
依存症の当事者との関わり方は、非常に難しい問題です。
依存症の人々とどのように関わるべきか、どのようにして彼らを支援するべきか、これらの問題については多くの人々が悩んでいます。
しかし、私が皆さんに伝えたいのは、解決策を見つけることよりも、まずは問題の本質を理解することが重要だということです。
依存症を止めさせようとすること
依存症を止めさせようとすることは、解決に向かわない関わり方の一つです。
大切な人が依存症に陥っていると、自然とその人を救い出したい、依存症を止めさせたいと思うものです。
しかし、そのような行動は、実は依存症の進行を促進させる可能性があります。
依存症の解決は、当事者自身が「辞めよう」と決心しなければなりません。
周りの人が一生懸命動いても、当事者自身がその決心をしなければ、結果は得られません。
その結果、周りの人々は疲れ果ててしまうことが多いのです。
自分自身をコントロールすること
依存症の当事者との関わり方において、もう一つ重要なことは、自分自身をコントロールすることです。
依存症の当事者との関係がうまくいかないとき、その原因を当事者の依存症に求めることが多いです。
しかし、実際には、当事者だけでなく、周りの人々も問題の一部であることを認識することが重要です。
依存症の当事者に振り回されることで、恨みの気持ちを抱きやすくなるかもしれません。
しかし、振り回されることを選んでしまっている自分自身がいるという意識を持つことが大切です。
その意識があれば、振り回されることを防ぐことができ、自分自身のあり方を選ぶことができます。
自分自身を優先する
依存症の当事者との関わり方において、自分自身を優先することも重要です。
当事者のことを優先するばかりではなく、自分自身のことを大切にすることを意識してください。
自分が何をやるのか、何をやらないのかを明確にし、それに基づいて関わっていくことをおすすめします。
自分自身を優先するということは、自己保護と自己愛の一形態であり、これがなければ、他人を適切に支援することはできません。
【Q&Aシリーズ】
【1】どのように関わったらよいか
【2】当事者との関わり方ネーブリング(尻ぬぐい)
【3】共依存の仕組み
【4】家族間で足並みが揃っていないケース
【5】仕事を辞めずに治療に取り組む
【6】「まずは自分のケア」をお勧めする理由
【7】依存行為を辞めさせたい
【8】借金問題について
【9】暴言・暴力にどう対応していくか
【10】当事者の生きづらさを知る
出演者プロフィール
川端 理之(カワバタ マサユキ)
ワンネス財団 一般社団法人GARDEN奈良 ディレクター
18歳から薬物の乱用が始まり、大学卒業後には東証一部上場大手企業に就職。一度は薬物を断つが27歳の時に再発。
その後依存行為を繰り返し会社を退職するが、ワンネス財団入所施設で自分の生き方と向き合う。
現在は主に一般社団法人GARDENで入所者の支援、その他にも薬物乱用防止の講演会、メディアからの取材等の活動を行っている。
・リカバリーダイナミクスプログラム認定プロバイダー
相談についてのお問い合わせ
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