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インターネット・ゲーム依存症について 中高生の保護者向け (前半)

この動画の概要

インターネット・ゲーム依存症とその対処法:中高生の保護者向けガイド

こんにちは、ワンネス財団の心理カウンセラーの片桐です。
今日は中高生の親御さん向けに、ゲーム依存症の問題とその対処法について解説します。

今回の解説動画は、親御さんがどのように関わるべきかを説明する形です。
ですので依存症の問題がすべて解消するわけではありません。

依存症の問題を抱えている本人が自分で何とかしなければならないと感じるようにならなければ、問題は進展しません。

「この子を変えてあげたい」と思うのは理解できますが、それは簡単ではありません。

しかし、これまでの関わり方を変えることで、子供が問題を自覚し、助けを求める手を差し伸べるようになる可能性があります。

それが親御さんが子供のためにできることだと思います。
また、適切な助けを求める先を知ることも重要です。

依存症の問題とは何か

まず、依存症の問題について簡単に説明します。
依存症とは、何か一つのことに頼らざるを得ない状態を指します。
それが行き過ぎると、他の生活面や経済的な問題など、他の領域で問題が生じてしまいます。

依存症の問題を考えるとき、その行為(例えばゲームや薬物、ギャンブルなど)に目が行きがちですが、それだけではないことを理解することが重要です。

子供の思考や感情の部分も考慮に入れるべきです。
子供が自分の思考を働かせ、自分の感情を感じ、それを対処する行動を自分で行っているでしょうか?
もし親御さんが代わりにそれを行っていたら、子供自身が自分の力で考え、感情を感じ、それを対処することが難しくなっている可能性があります。

依存症の問題は、依存対象に喜びを感じるため、またはネガティブな感情を感じないようにするために、その行為に没頭するという側面があります。
例えば、学校で嫌なことがあったり、進路の問題を考えるのが重たく感じたり、退屈感を紛らわすためにゲームに没頭するといったことが考えられます。

この「やりたいからやる」という側面と、「ネガティブな感情を感じないようにするために没頭する」という側面を理解することで、依存症の問題にどう対処していくかが見えてくると思います。

依存症問題への対処法

では、依存症問題への対処法について考えてみましょう。
まず、問題を抱えているのは子供かもしれませんが、対処を始めるのは親御さんからです。

親御さんが自分自身から影響を与えていくことで、家族の雰囲気や子供の行動が変わっていくことが期待できます。
しかし、親御さん自身が変わるということは、自分を厳しく責めて今までのやり方を後悔することではありません。

ゲームに依存している状態を作ったのは親御さんが全ての責任を担っているわけではありません。
学校での問題や、子供自身の問題、遺伝的な問題など、原因は様々です。

そのため、原因を探るよりも、これからどう関わっていくかを考えることが大切です。
そのためには、まず親御さん自身がポジティブな感情を多く味わうことが重要です。

ポジティブな感情を味わうことの重要性

ネガティブな感情を感じたとき、人間は問題解決のために集中します。
これは人間の傾向として当たり前のことです。

しかし、今回のゲームの問題に関しては、一つの問題に集中して選択肢を狭めるというのは、むしろ問題を悪化させることになります。

家庭ごとに適切な解決法は異なります。
いろんなアイディアを試し、うまくいったことは続け、うまくいかなかったことはやめる。

この繰り返しを行うことで、親子関係や夫婦関係を改善することが可能になります。

そのためには、まず親御さん自身がポジティブな状態になることが重要です。
ポジティブな状態になると、さまざまなアイディアが湧いてきます。

例えば、親子のコミュニケーションにおいて、新しい話題を話しかけてみる、あるいは自分の弱みを見せてみるなど、話題やスタンスをいろいろ試してみることが、家庭での正解を導き出す一つのポイントになると思います。

親御さんが何か保留にしている、やりたいけれども今できないと思っていることはありませんか?
子供がゲームやスマホに没頭しているかもしれませんが、親御さんは何に没頭し、何に熱中できるかを考えてみてください。

また、リラックスする時間を作ることも重要です。
親御さんが率先して、リラックスすることから始めることで、家族関係が良い方向に動いていく可能性が高まります。

まずは、親御さん自身がポジティブな感情を味わうことから始めてみてください。
その上で、ゲーム依存症の問題に取り組むことが、良い結果を生む可能性があります。

 

出演者プロフィール

片桐 敦(かたぎり あつし)
一般財団法人ワンネスグループ 心理カウンセラー

学習塾での講師経験を経て、心理カウンセラーに。心理カウンセラー歴は18年。
クライアント向けのカウンセリング、心理学講座、また一般の方向けにアディクションカウンセラー講座などを担当。
心理療法(臨床心理)だけでなく、他の心理学の分野、脳科学など様々な方面から依存症回復支援のための具体的な方法論を初心者から、すでにプロで活躍している方にまで分かりやすく解説する指導が定評。

 

相談についてのお問い合わせ

依存症かもしれないとお困りの「ご本人」へ |ワンネス財団
依存症でお困りのご家族の方へ |ワンネス財団
仕事のなかで「依存症の問題を抱えている方」と関わられている皆さまへ |ワンネス財団

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