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もし誰かが「死にたい」と発言したら 周囲はどう対応するべき?前編

この動画の概要

大切な人の命を守るために、私たちができること。

もしも大切な人に「死にたい」と打ち明けられたら、周りはどのように対応するべきなのでしょうか。
自殺対策基本法では、毎年9月10日から16日までを「自殺予防週間」としています。

大切な人の命を守るために、私たちができること。ぜひ今回の新着動画を通して、身近な人に死にたいと打ち明けられた際の対応について考えてみましょう。

【目次】

0:37 死にたいという言葉を聞いたときに周りの人ができる初期対応について
3:07 関わり方や対応のポイント
3:55 ポイント:受容しながら他の選択肢を探る
4:35 関わり方に関する5つのキーワード
10:17 もし ご本人がこの動画を見ているなら

自殺願望を抱く人への対応:周囲ができることとは?

こんにちは、ワンネス財団相談担当の真篠です。
自殺は社会問題であり、それを防ぐためには周囲の理解と対応が重要です。
自殺願望を抱く人が出すサインを見逃さないために、その兆候や対応方法について理解を深めていきましょう。

自殺願望につながりやすい6つのキーワード

自殺願望を抱く人々は、しばしば特定の言葉や行動を通じてその感情を表現します。
以下に、自殺願望につながりやすいとされる6つのキーワードを紹介します。
これらのキーワードは、自殺願望を抱きやすい状況を示すもので、身近な人がこれらの状況に陥っている場合、気にかけてあげることが大切です。

自殺や死という言葉を具体的に使っている場合
これは直接的な自殺の意志を示しています。
このような言葉を使う人は、深刻な苦痛を感じている可能性があります。

具体的な身辺整理や自殺の計画を具体的に始めている場合
これは自殺の準備を示しています。
遺書の作成や遺産の整理など、自分の死後のことを考える行動が見られる場合、すぐに専門家に相談することが必要です。

うつ症状の中でも、自分のせいでこうなってしまったという罪業妄想や、経済的な困窮による貧困妄想がある場合
これらは自己否定的な思考や絶望感を示しています。
これらの思考が強い場合、自殺リスクが高まる可能性があります。

喪失体験:ご家族やパートナーとの死別、ペットの死など
これらは深い悲しみや孤独感を引き起こす可能性があります。
これらの感情が長期間続くと、自殺リスクが高まる可能性があります。

長期的な睡眠障害
睡眠障害は精神的な苦痛を増幅させ、自殺リスクを高める可能性があります。
特に、不眠症や過眠症が長期間続く場合は注意が必要です。

社会的支援からの孤立:自分が助けを求めても声が届かない状況、または助けはあるが自分が諦めてしまっている状況
これは孤独感や絶望感を示しています。
社会的なつながりが薄れると、自殺リスクが高まる可能性があります。

 

「死にたい」という言葉を聞いたときの対応

自殺願望を抱く人が「死にたい」と言ったとき、その言葉をどのように受け止め、どのように対応すべきかについて解説します。

死にたい気持ちを受け止める

「死にたい」という言葉を聞いたとき、最初にすべきことはその気持ちを受け止めることです。
その人の感情を否定したり、話をそらしたりしないでください。
その人が自殺を考えるほどの苦痛を感じていることを理解し、その感情を認めることが重要です。

5つのキーワードで関わり方を具体化

自殺願望を抱く人とどのように関わるべきかを具体的に理解するために、以下の5つのキーワードを覚えておきましょう。

気づき:自殺願望の兆候を見つけるためには、その人の言葉や行動に注意を払うことが必要です。
その人の行動が自殺願望につながりやすいキーワードに一致している場合、その人が自殺を考えている可能性があります。

傾聴:自殺願望を抱く人が話すとき、その人の話をただ聞くことが大切です。
その人の感情を否定したり、自分の意見を押し付けたりせず、ただその人の話を聞くことで、その人が自分の感情を自由に表現できる空間を作りましょう。

声がけ自殺願望を抱く人に対して、具体的な声をかけることが重要です。
「大丈夫?」や「元気?」といった短い言葉から始めて、その人が話しやすい環境を作りましょう。
また、食事に誘う、散歩に誘うなどの行動も有効です。これらの行動は、その人に対して「あなたは一人ではない」というメッセージを伝えることができます。

つなぎ:自殺願望を抱く人が具体的な問題を抱えている場合、その問題を解決するための専門機関を紹介することが重要です。
医療機関、法テラス(弁護士費用を安くする機関)、ワンネス財団の相談窓口などがあります。

見守り:自殺願望を抱く人が話すことができない場合や、行動できない状態の場合でも、その人を見守ることが重要です。
近所の人が家の様子を見てあげるなど、その人が安全であることを確認する行動が有効です。

 

自殺願望を抱いている人へのメッセージ

自殺願望を抱いている人に対して、私たちは以下のメッセージを送ります。
あなたは一人ではありません。あなたの苦痛を理解し、あなたを支えるために私たちはここにいます。あなたの気持ちを抱え込まず、私たちに話してみてください。

まとめ

自殺は深刻な社会問題であり、その解決には社会全体の理解と協力が必要です。
自殺願望を抱く人が出すサインを見逃さないために、その兆候や対応方法について理解を深めることが重要です。
また、自殺願望を抱く人に対しては、その人の感情を否定せず、その人の話を聞き、その人を支えることが大切です。

自分一人で抱え込まず、ワンネス財団の相談ダイヤルなど、専門スタッフに直接相談できる無料電話窓口を利用してみてください。
ご家族やご本人、支援者の方からのご相談を承っています。
私たちに寄せられる相談は年間5000件以上で、抱えている悩みに合わせたスタッフが対応します。
電話相談の他にもメール相談、LINE相談も受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。

以上、ワンネス財団相談担当の真下でした。
自殺願望を抱く人への対応は難しいテーマですが、一人ひとりが理解を深め、適切な対応をすることで、自殺防止につながると信じています。

 

後編はこちら:https://izon.jp/video/2281/

出演者プロフィール

真篠剛(マシノ タケシ)
ワンネス財団・相談担当・奈良県在住。

自身の依存脱却の経験を経て、現在は全国から寄せられる電話相談対応をメインに、家族会、セミナーなどの相談現場で「自身の経験」と「専門的知見」の両輪で解決の提案をしています。ギャンブル、ゲーム、薬物、アルコール依存など、対応してきた相談案件は、のべ1万件以上。

・国際問題ギャンブルカウンセラー
・ICCEリカバリーコーチ
・IC&RC認定カウンセラー

 

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