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仕事を辞めずに依存症の治療は可能?【Q&A 5】

この動画の概要

仕事を辞めずに治療に取り組む

本シリーズでは、依存に関する問題でよく寄せられるご相談にお答えしていきます。
今回のテーマは「仕事を辞めずに治療に取り組む」についてお話しします。

依存状態にある当事者が、仕事をしている状態というのはよくあります。
できることならば仕事を続けながら、依存問題の改善に取り組んでほしいという声はよくあります。

その際に気をつけるべきこと、週末で取り組めることなどをご紹介しています。

動画チャプター

0:17  仕事を続けながら依存の問題に取り組める?
0:51  当事者本人にその意向があるかどうかが重要
1:58  当事者本人に改善の意向が見られない場合
2:38  自分自身が問題を抱えていることを自覚できる関わり方を

仕事を辞めずに依存症の治療に取り組む方法

依存症という言葉を聞くと、多くの人は仕事や日常生活がままならない状況を思い浮かべるかもしれません。

しかし、実際には依存症の当事者であっても仕事を続けている人は少なくありません。
仕事を続けることは、生活を維持するための重要な要素であり、また自己価値を感じる手段でもあります。
しかし、依存症と仕事をどのように両立させるかは、多くの人が直面する難題です。

今回は、そんな仕事を続けながら依存症の治療に取り組む方法について考えてみましょう。

依存症と仕事の両立の現状

依存症の当事者が仕事をしている状況はよくあります。

しかし、仕事に行けなくなることがあったり、本当は仕事を辞めたいと思いながらも辞められない状況にある人もいます。
このような場合、周りの人は思い切って環境を変えて治療に専念することを勧めることもあります。

しかし、それは一時的な解決策であり、長期的な視点から見ると、仕事を続けながら治療を行うことが最善の選択となることもあります。
また、当事者本人が仕事を続けながら依存症の問題を改善したいという意向がある場合、それを支持する声も多いです。

特に家族としては、仕事を辞められると金銭的に困るため、できることなら仕事を続けながら依存問題の改善に取り組んでほしいという思いがあるでしょう。

仕事を続けながら治療に取り組む方法

仕事を続けながら依存症の治療に取り組むためには、まず当事者本人がその意向を持つことが重要です。
その上で、以下のような方法を活用することが考えられます。

病院のカウンセリングにつなげる

病院のカウンセリングにつなげる: これは最も一般的な方法で、専門家からのアドバイスや治療を受けることができます。
しかし、仕事との両立を考えると、カウンセリングの時間を設定することが難しい場合もあります。
そのような場合は、夜間や週末に開設されているカウンセリングサービスを利用することも一つの選択肢です。

仕事が休みの週末にオンラインコースで依存状態の問題に関する講義を受ける

仕事が休みの週末にオンラインコースで依存状態の問題に関する講義を受ける: オンラインコースは、自分のペースで学ぶことができ、時間や場所を選ばずにアクセスできるため、仕事と並行して学ぶことが可能です。
依存症に関する知識を深めることで、自己理解を深め、治療に向けた一歩を踏み出すことができます。

平日の夜に開催されている自助グループに参加す

平日の夜に開催されている自助グループに参加する: 自助グループは、同じ問題を抱える人々が集まり、経験や知識を共有する場です。
他の参加者からの支援や理解を得ることで、孤独感を軽減し、治療へのモチベーションを保つことができます。

これらの方法を活用することで、仕事を続けながら治療に取り組み、依存症の問題を改善することは十分に可能です。

自覚がない場合の対処法

一方で、依存症の当事者が自分の問題に対する自覚がない場合、改善の意向が見られない場合があります。
このような状況では、まず問題があるという自覚から立て直しをするという気持ちが芽生えるように、周囲の人が関わり方を変えていくことが推奨されます。

これは、依存症の当事者が自分の問題を認識し、改善に向けた行動を起こすための第一歩となります。

まとめ

依存症の治療と仕事を両立することは容易なことではありませんが、上記のような方法を活用することで可能となります。
重要なのは、当事者本人が改善に向けた意向を持つこと、そして周囲の人が適切な関わり方をすることです。

依存症は個人の問題だけでなく、家族や社会全体の問題でもあります。
そのため、当事者だけでなく、家族や友人、職場の人々も含めた支援体制を構築することが重要です。

 

【Q&Aシリーズ】

【1】どのように関わったらよいか
【2】当事者との関わり方ネーブリング(尻ぬぐい)
【3】共依存の仕組み
【4】家族間で足並みが揃っていないケース
【5】仕事を辞めずに治療に取り組む
【6】「まずは自分のケア」をお勧めする理由
【7】依存行為を辞めさせたい
【8】借金問題について
【9】暴言・暴力にどう対応していくか
【10】当事者の生きづらさを知る

出演者プロフィール

川端 理之(カワバタ マサユキ)
ワンネス財団 一般社団法人GARDEN奈良 ディレクター

18歳から薬物の乱用が始まり、大学卒業後には東証一部上場大手企業に就職。一度は薬物を断つが27歳の時に再発。
その後依存行為を繰り返し会社を退職するが、ワンネス財団入所施設で自分の生き方と向き合う。
現在は主に一般社団法人GARDENで入所者の支援、その他にも薬物乱用防止の講演会、メディアからの取材等の活動を行っている。

・リカバリーダイナミクスプログラム認定プロバイダー

 

相談についてのお問い合わせ

依存かもしれないとお困りの「ご本人」へ |ワンネス財団
依存でお困りのご家族の方へ |ワンネス財団
仕事のなかで「依存の問題を抱えている方」と関わられている皆さまへ |ワンネス財団

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