アルコール依存症 体験談 川口の場合③
この動画の概要
アルコール依存症からの回復への道のり 第3回
スタッフである川口は、自身がアルコール依存症であることを認識し、その後の闘い、家族との関係、そして回復への道のりについて詳しく語ってくれます。
今回は3回目です。
また、私たちワンネス財団との出会いが彼の回復にどのように影響を与えたかを体験を元に話してくれています。
1. アルコール依存症の認識
私がアルコール依存症であることを認識したのは、あるカウンセラーによって指摘されたときでした。
この時期は、お酒が止まらず、日本酒を1日に35~45杯も飲んでいました。
この量は一般的な飲酒量をはるかに超えており、カウンセラーは私にアルコール依存症の専門家に相談するように勧めましたが、
この時点で、やっと私は自分がアルコール依存症であるという事実を受け入れることができました。
2. アルコール依存症との闘い
その後、アルコール依存症のクリニックに通い始めました。
カウンセリングを受けたり、ケースワーカーの方と話したり、自助グループに参加したりしましたが、アルコールを完全にやめることはできません。
また、自分の人生の道筋を見つけることができなかったため、アルコールを辞める動機付けが難しかったのです。
この期間は、アルコール依存症との闘いと自己認識の時間でした。
3. 家族との関係
だんだんと家族にもアルコールの問題が影響を及ぼし始めました。
私がアルコールをやめられないことにより、家族の機能不全が深刻化しました。
依存症が個人だけでなく家族全体に影響を及ぼし始めたのです。
親は私を家から追い出すことができず、経済的な負担を負ってくれました。
しかし、それは一方で私がアルコール依存症から抜け出すための助けともなりました。
4. アルコール依存症からの回復
私がアルコール依存症から回復するまでには長い時間がかかりました。
28歳で仕事を辞めてから35歳まで、私はアルコール依存症との闘いを続けました。
しかし、その間にも私の人生は進んでいました。
周りの人々が働いたり、結婚したり、子供を持ったりする中で、私は自分の人生が停滞していることを痛感しました。
しかし、過去は変えられないので、私はその時間を無駄にしたとは思っていません。
それも私の人生の一部であり、私を成長させるための重要な経験でした。
この経験は、アルコール依存症からの回復は一夜にして達成できるものではなく、長い時間と努力を必要とすることを示しています。
5. ワンネス財団との出会い
次回の記事では、私がどのようにしてアルコールをやめることができたのか、そしてワンネス財団と出会ってからどのように変わったのかについてお話しします。
ワンネス財団は依存症の専門スタッフによる無料の相談窓口を提供しており、依存症の当事者やその家族、支援者からの相談を受け付けています。
私たちはあなたの悩みに対して最適な対応を提供します。
電話相談の他にも、メールやLINEでの相談も受け付けています。
どんな小さな悩みでも、お気軽にご相談ください。
ワンネス財団との出会いは、私のアルコール依存症からの回復に大きな影響を与えました。
私たちはあなたが同じように回復の道を歩むことを支援します。
アルコール依存症は一人で闘うものではありません。
専門家や支援者、そして同じ経験を持つ人々と共に、回復への道を歩むことができます。私の経験が、あなたやあなたの大切な人がアルコール依存症から回復するための一助となれば幸いです。
出演者プロフィール
川口 衆(かわぐち しゅう)
ワンネス財団スタッフ 通訳/翻訳担当
20代半ばより飲酒の問題が顕在化し始め、30代半ばまでアルコールの問題を抱え過ごす。
現在は、外国人講師による心理療法ワークショップや
ウェルビーイングをテーマにしたシンポジウムにおける通訳や書籍・資料の翻訳に従事。