回復を見える化~何から始めたらいいの?~
この動画の概要
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問題が山積みになっている状態で、何から始めたらいいのかとお悩みの方へ。
回復にはいくつかの必要な要素があります。
仮に何か一つの要素を完成させたとしても、それぞれの要素がバランスよく積み重なっていないとまた崩れてしまう可能性も大いに考えられます。
今回は、「回復に必要な要素」を紹介しながら、それぞれに対してどのようなアプローチが必要かについてお話しします。
第1回 回復の過程を視覚化してみる~依存状態~
第2回 回復の過程を視覚化してみる~道筋をつくるには~
第3回 回復の過程を視覚化してみる~何から始めたらいいの?~
【動画チャプター】
0:36 回復に必要な要素とは?
2:35 回復に向けて何か一つ対処したとしてもバランスが悪いと崩れてしまう
4:06 回復に必要な要素とは?
6:12 「新しい趣味を見つけたら良い」と言われても‥
7:23 必要な要素をいくつか対処していくと本人の自信に繋がりモチベーションも上がっていく
9:30 希望から回復がスタートするケースもある
10:33 何かうまくいっていない時はどの部分に問題があるのか課題を探していくと良い
回復の過程を視覚化する
依存症の回復は、ブロックを積み重ねるように進めていくものです。
それぞれのブロックは、回復に必要な要素を表しています。
私自身、ギャンブル依存症からの回復過程を経験し、金銭問題、人間関係の問題、仕事の問題など、様々な問題を抱えてきました。
その経験から、以下の要素が回復に重要であると感じています。
レジリエンス(回復力)
回復の過程の最初のステップは、自分自身の内面を健康的に戻すことです。
これには、物事の捉え方や思考のパターンなどが含まれます。
このレジリエンスが備わると、次のステップに進むことができます。
依存を止めることの必要性や、それによって得られる喜びに気づくことが重要です。
これが備わると、回復を継続するモチベーションが生まれます。
再発予防
再発予防の知識を得ることも大切です。どのような状況で再発しやすいのか、再発した時にどう立ち直るのか、といったことを理解することで、回復の土台がさらに固まります。
社会とのつながり
自分自身の内面に取り組むことで、社会とのつながりが復活します。
仕事に復職したり、学校に復学したりすることで、自分の役割を果たし、他人から感謝される喜びを感じることができます。
セルフケア
自分自身のケアをする時間も重要です。これは趣味など、自分自身のための時間を持つことを意味します。
ただし、依存症の問題が深刻な場合、新しい趣味を見つけることは難しいかもしれません。
そのため、まずは自分自身の問題に対処し、その後で趣味などのセルフケアを取り入れることが推奨されます。
柔軟性
思考の柔軟性やしなやかさも回復には必要です。
思い通りにならないことがあった時でも、それを前向きに捉え、自分のモチベーションに変えていく力が必要です。
責任
自分が引き起こした問題に対する責任を果たすことも大切です。
しかし、これは自分自身が望んでいたとしても、それを受け取った相手がどう思うかによって、課題が生じることもあります。
そのため、まずは自分自身のことを大事にし、生活を続けていくことが重要です。
自己肯定感
自己肯定感は、自分自身が変わっていく希望を生む要素です。
問題を解決し、責任を果たすことで、自己肯定感が生まれ、回復のモチベーションがさらに上がります。
まとめ
依存症の回復は、これらの要素がバランスよく積み重なって初めて可能になります。
もし回復の過程でうまくいかないと感じたら、どの部分がぐらついているのか、どの部分が欠けているのかを見つけ、それに対処することが大切です。
依存症の問題を一人で抱え込んでいませんか?ワンネス財団の相談ダイヤルは、依存症の専門スタッフに直接相談できる無料電話窓口です。
ご家族やご本人、支援者の方からのご相談を承っています。
出演者プロフィール
真篠剛(マシノ タケシ)
ワンネス財団・相談担当・奈良県在住。
自身の依存脱却の経験を経て、現在は全国から寄せられる電話相談対応をメインに、家族会、セミナーなどの相談現場で「自身の経験」と「専門的知見」の両輪で解決の提案をしています。
ギャンブル、ゲーム、薬物、アルコール依存など、対応してきた相談案件は、のべ1万件以上。
・国際問題ギャンブルカウンセラー
・ICCEリカバリーコーチ
・IC&RC認定カウンセラー
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