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依存症の取り組み:アメリカの事例
私は毎年アメリカで開催されるNCPG(米国問題ギャンブル協議会)というギャンブル問題に取り組む組織の年次総会に参加しています。
この大会は、依存症問題について深く議論する場で、500人から600人の人々が集まります。
参加者は、治療の現場から研究者、自治体の関係者、保険や福祉関連の人々、カジノの運営者、さらにはカジノを規制する部局の人々まで、幅広い分野の人々が一堂に会します。
この大会では、ギャンブルに関するあらゆる問題が議論されます。
それぞれの立場からの視点で、依存症という問題について深く議論することができます。
これは、依存症問題に対する多角的な視点を持つことができる貴重な機会です。
依存症の取り組み:日本の現状
一方、日本では依存症というと、患者さんや医者、ニュースで聞く程度、あるいは違法薬物に関連して警察や裁判所が関わる程度です。
自治体でも、依存症に関するイベントなどは、保健所の一部や福祉の一環として取り組まれていますが、
依存症に関する大きな会議が開かれると、専門家や研究者の学会、あるいは自助グループのイベントなど、限られた人たちが参加する場が多いです。
これは、依存症問題に対する議論が専門家や関係者の間で行われ、一般の人々にはあまり開かれていないという現状を示しています。
依存症の取り組み:日本と海外の違い
日本と海外の大きな違いは、依存症についての議論が行われる場における参加者の多様性です。
海外では、依存症に関わるあらゆる立場の人々が一堂に会し、問題について異なる視点から議論を交わすことができます。
しかし、日本ではそのような場が少ないのが現状です。
これは、依存症問題に対する理解と対策が、海外と比べて日本ではまだ発展途上であることを示しています。
私たちは、海外の事例を参考に、日本でも多様な立場の人々が一堂に会し、依存症の問題について深く議論できる場を作ることが重要だと考えています。
まとめ
依存症の問題について、海外では多様な立場の人々が一堂に会し、深く議論する機会があります。
一方、日本ではそのような場が少ないのが現状です。私たちは、海外の事例を参考に、日本でも多様な立場の人々が一堂に会し、依存症の問題について深く議論できる場を作ることが重要だと考えています。
以上、依存症の取り組み方について、日本と海外の違いをお話ししました。
この情報が何かの役に立つことを願っています。ありがとうございました。
出演者プロフィール
川口 衆(かわぐち しゅう)
ワンネス財団スタッフ 通訳/翻訳担当
20代半ばより飲酒の問題が顕在化し始め、30代半ばまでアルコールの問題を抱え過ごす。
現在は、外国人講師による心理療法ワークショップやウェルビーイングをテーマにしたシンポジウムにおける通訳や書籍・資料の翻訳に従事。
相談についてのお問い合わせ
・依存かもしれないとお困りの「ご本人」へ |ワンネス財団
・依存でお困りのご家族の方へ |ワンネス財団
・仕事のなかで「依存の問題を抱えている方」と関わられている皆さまへ |ワンネス財団