食べ過ぎてしまう心理的理由とは?
この動画の概要
ついつい食べ過ぎてしまう
このシリーズでは、身近にある、”ついつい”やりすぎてしまう…という行動について解説していきます。
「食事の際に、気が付いたらついつい食べ過ぎてしまっていた」「食欲がないのに食べ始めたら止まらない」
などの経験をされている方は多いかと思います。
そのついつい食べ過ぎてしまう行動について心理学的な観点から説明していきます。
【動画チャプター】
0:37 食べ過ぎてしまうメカニズム
1:49 心理学的にはどのように言われているか?
2:33 一皿の量が少ないと目標が近いため食べきりやすい
4:10 小分けのパックは途中で止めやすいから良いのでは?
4:36 1つの素材をそのまま沢山食べるのは難しい
5:11 料理の食材の種類を少なくした方が食べ過ぎを防げる
5:48 食べ物を視野に入れない・時間を区切って食事する・決心を周りに伝えることが大切
食べ過ぎの心理
食べ過ぎてしまう原因の一つに、満腹感を感じるまでの時間が関係しています。
私たちが食事をするとき、脳の満腹中枢が「お腹がいっぱいだ」という指令を出すまでには時間がかかります。
その間に、私たちはまだお腹がいっぱいでないと感じ、食べ続けてしまうことがあります。
これを防ぐためには、食事をゆっくりと、よく噛んで食べることが有効です。
これにより、食事をする速度を遅くし、満腹中枢が「お腹がいっぱいだ」という指令を出すまでの時間を長くすることができます。
また、食べ過ぎてしまう原因の一つに「リベンジ食べ」があります。
これは、一日中忙しくて自分の好きなことができなかったとき、夜になって「今日はこれで終わってしまう。
何か自分の好きなことをしなくちゃ」という思いが強くなり、結果として食べ過ぎてしまう現象を指します。
このリベンジ食べは、自己満足のための行動であり、自己の欲求を満たすための手段となっています。
しかし、この行動は一時的な満足感をもたらすだけでなく、長期的には健康を害する可能性があります。
そのため、リベンジ食べを防ぐためには、自分の欲求を適切にコントロールすることが重要となります。
食べ過ぎの対処法
食べ過ぎを防ぐための対処法としては、まずは自分が食べ過ぎていることに気づくことが重要です。
そして、食事の量をコントロールすることも大切です。
一つの食事の量が少ないと、食べきるまでの目標がすぐそこにあり、結果として食べ過ぎてしまうことがあります。
逆に、一つの食事の量が多いと、食べきるまでの目標が遠く、食べ過ぎを防ぐことができます。
また、食事の種類を多くすると、食べ過ぎる傾向があると言われています。
一つの料理の中にたくさんの種類が入っていると、それぞれの食材を楽しむために食べ過ぎてしまうことがあります。
さらに、食べ物が視野に入っていると、食べてしまう原因になることがあります。
なるべく視野の中に食べ物を入れないような環境を作ることが、食べ過ぎを防ぐための一つの方法です。
食べ物が目に入ると、それを食べたくなる衝動が生じ、結果として食べ過ぎてしまう可能性があります。そ
のため、食べ物が目に入らないようにすることで、食べ過ぎを防ぐことができます。
食べ過ぎと自己理解
食べ過ぎは、自己理解を深めるための一つの手段とも言えます。
自分がなぜ食べ過ぎてしまうのか、その原因を理解することで、自己理解を深めることができます。
また、その理解をもとに食事の量や種類、食事の環境などをコントロールすることで、食生活を改善することが可能です。
自己理解とは、自分自身の行動や感情、思考のパターンを理解することを指します。
食べ過ぎの背後にある心理的な要素を理解することで、自己理解を深めることができます。
そして、その理解をもとに自分自身の行動を改善することで、健康的な食生活を送ることができます。
まとめ
食べ過ぎは、適切に対処すれば、自己理解を深め、生活習慣を改善するためのツールになります。
食べ過ぎを感じたときには、その感情を一旦保留し、冷静になったときに適切な対処を考えてみてください。
そして、その対処を冷静に自分自身に伝えることで、生活習慣が改善される可能性があります。
この記事を通じて、食べ過ぎの心理的な背景とその対処法について理解を深めることができたことを願っています。
自分自身の感情を理解し、それを適切に対処することで、より健康的な生活習慣を築くことができます。
食べ過ぎに悩むすべての人々に、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
出演者プロフィール
片桐 敦(かたぎり あつし)
一般財団法人ワンネスグループ 心理カウンセラー
学習塾での講師経験を経て、心理カウンセラーに。心理カウンセラー歴は18年。
クライアント向けのカウンセリング、心理学講座、また一般の方向けにアディクションカウンセラー講座などを担当。
心理療法(臨床心理)だけでなく、他の心理学の分野、脳科学など様々な方面から依存症回復支援のための具体的な方法論を初心者から、すでにプロで活躍している方にまで分かりやすく解説する指導が定評。
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