依存状態からの回復を見える化してみる
この動画の概要
依存状態からの回復を見える化してみる
今回は、依存状態そのものに焦点を当てた動画です。
依存状態になるとどのような状況にいるのか、現在起こっている状態の把握が難しくなります。
依存状態を図で表しながら、当事者、家族、社会との関わりを可視化し、現状を知ることで対策を行う方法について解説していきます。
第1回 回復の過程を視覚化してみる~依存状態~
第2回 回復の過程を視覚化してみる~道筋をつくるには~
第3回 回復の過程を視覚化していみる~何から始めたらいいの?~
【動画チャプター】
0:38 感情に任せて衝動的に行動することは良い結果を及ぼさない
1:43 依存の状態を図で表すと?
3:59 依存症が孤立の病と言われる理由 - 家族との衝突が起き、社会との繋がりが無くなる
6:06 依存状態は「不自由」な状態
7:52 当事者・家族共に依存行為にスポットが当てられるため、社会・支援から遠ざかってしまう
8:52 家族の意識を変えて本人とのスペースを空ける
10:05 問題に対処する前に当事者とご家族の関係を見つめてみる
依存症の現状:問題の視覚化
依存症とは、物質や行動に過度に依存し、それが日常生活に悪影響を及ぼす状態を指します。
アルコール、薬物、ギャンブル、ゲームなど、依存の対象は多岐にわたります。
依存症は、依存者自身だけでなく、その家族や周囲の人々にも大きな影響を及ぼします。
依存症の問題を理解するためには、まず現状を把握することが重要です。
依存者は、自分の問題に対して感情的になりがちです。焦り、怒り、無念さ、絶望感など、様々な感情が交錯します。
しかし、このような感情に任せて衝動的に行動することは、良い結果を生むことは少ないです。
依存者の家族もまた、依存者が引き起こす問題に対して感情的になります。
依存者が問題を起こすと、家族はそれを何とかしようとする感情に駆られます。
しかし、この感情が強すぎると、家族は依存者に対して圧力をかけすぎてしまい、結果的に依存者をさらに孤立させてしまうことがあります。
このような状況は、依存者とその家族が社会や必要な支援から遠ざかってしまう結果を生み出します。
依存者は自分の問題に対処するためのエネルギーを失い、家族は依存者を助けようとするエネルギーを消耗してしまいます。
このような状況を視覚化することで、依存症の問題とその解決策についてより深く理解することができます。
解決への道筋:エネルギーの方向を変える
依存症の問題を解決するためには、まず家族のエネルギーの方向を変えることが必要です。
家族が依存者に対してエネルギーを注ぎすぎると、依存者は社会や必要な支援から遠ざかってしまいます。
そのため、家族は依存者に対するエネルギーの注ぎ方を見直し、依存者が社会や支援につながるスペースを作ることが重要です。
このスペースができると、依存者が抱える問題がより明確になり、それに対する課題が明らかになります。
課題が明確になると、それぞれが必要な支援が何であるか、どの程度の期間必要なのか、何から手をつけていけば良いのかということが見えてきます。
そして、これらの情報を元に、回復の道筋が見えてくるのです。
しかし、この過程は一人で行うのは難しいです。
依存症の問題は、個々のケースによって状況が異なります。
そのため、専門的な支援が必要となることが多いです。
家族が自分たちのエネルギーを適切に管理し、依存者が自分自身の問題に向き合うためのスペースを作ることで、依存症の問題を解決するための第一歩を踏み出すことができます。
ワンネス財団:依存症の専門スタッフによる支援
依存症の問題を抱えている方、またはその家族の方々に対して、ワンネス財団では専門スタッフによる支援を提供しています。
年間5000件以上の相談を受け付けており、抱えている悩みに合わせたスタッフが対応します。
電話相談の他にも、メール相談やLINE相談も受け付けています。相談窓口はこちらから
まとめ
依存症は深刻な問題ですが、理解と適切な支援によって解決への道筋は必ず見えてきます。
この記事が、依存症の問題を抱える方々やその家族の方々の一助となれば幸いです。
依存症という壁に立ち向かうすべての人々に、希望と勇気が届きますように。
出演者プロフィール
真篠剛(マシノ タケシ)
ワンネス財団・相談担当・奈良県在住。
自身の依存脱却の経験を経て、現在は全国から寄せられる電話相談対応をメインに、家族会、セミナーなどの相談現場で「自身の経験」と「専門的知見」の両輪で解決の提案をしています。
ギャンブル、ゲーム、薬物、アルコール依存など、対応してきた相談案件は、のべ1万件以上。
・国際問題ギャンブルカウンセラー
・ICCEリカバリーコーチ
・IC&RC認定カウンセラー
相談についてのお問い合わせ
・依存かもしれないとお困りの「ご本人」へ |ワンネス財団
・依存でお困りのご家族の方へ |ワンネス財団
・仕事のなかで「依存の問題を抱えている方」と関わられている皆さまへ |ワンネス財団